高校教育改革推進のパイロットケースとして先導拠点校を創設する「高等学校等教育改革促進事業」をめぐり、県教育委員会は令和8年8月10日、国に再申請を行った。県が5月15日締め切りの第3回公募に申請していたところ、6月30日に採択結果が公表され、全校不採択となっていた。
その後、7月23日から追加公募が開始され、申請期限は①8月10日正午、②9月10日正午の2回が設けられた。県は採択後の施設設備整備期間への影響等を勘案し、1回目の8月10日に申請を行った。
再申請の総額は60億4824万1千円で、補助上限は62億円程度。類型別に4校が計画を提出した。
【鳥取工業高校】
「類型1:アドバンスト・エッセンシャルワーカー等育成(専門性高度化)」では、鳥取工業高校が「地域の持続的発展に貢献するドローン技術等DX・AX技術を兼ね備えた人材育成」を掲げ、事業費概算27億2千万円を計上。八頭高校、倉吉総合産業高校、米子工業高校と連携し、教育課程を1年目の「共創・DX基礎」、2年目の「専門深化」、3年目の「地域実装・技術融合」の3段階で再設計する。校内には学科横断や高大・企業連携の共同研究の場となる「DX・AXラボ」を新築するほか、「ドローン飛行場」の整備なども計画している。
【倉吉農業高校】
同じく類型1では、倉吉農業高校が「スマート農業による農業経営の学びをとおした次世代の農業の担い手育成」を掲げ、事業費概算14億6千万円を計上。鳥取湖陵高校、智頭農林高校と連携し、AI等の最先端技術を取り入れた「稼げる次世代の農業」の教育モデル構築を目指す。
【鳥取西高校】
「類型2:理数系人材育成」では、鳥取西高校が「探究の高度化をとおした社会の進歩をリードする国際性豊かな理数系人材の育成」を掲げ、事業費概算8億8千万円を計上。鳥取東高校、倉吉東高校、米子東高校と連携し、産官学連携の拠点整備等に取り組む。
【境港総合技術高校】
「類型3:多様な学習ニーズに対応した教育機会の確保」では、境港総合技術高校が「様々な背景を持つ生徒の居場所づくりと地域を教材とした体験を伴う教育活動をとおした自己有用感の回復と社会的自立」を掲げ、事業費概算9億9千万円を計上。境高校、日野高校、鳥取緑風高校、米子白鳳高校と連携し、独自のサポートプログラムの展開などを図る。
今後は令和8年9月1日に審査ヒアリングが予定されており、採択結果は9月中下旬頃に発表される見込み。