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県教育委員会 令和8年6月補正44億円、高校教育改革本格化へ

投稿日:2026年06月14日 04:53 更新日:

 県教育委員会は、令和8年6月定例県議会に上程する補正予算案の概要を明らかにした。今回の補正予算総額は44億8,873万3千円にのぼり、その大半を地域の未来を担う人材育成のための高校教育改革に充当する。
 また不登校対策や物価高に直面する学校現場への支援など、児童生徒の学びと安心を支える各種施策を盛り込んだ。

主な補正予算の構成は以下の通り。

〇高等学校課:44億6,000万円

〇体育保健課: 1,500万円

〇生徒支援・教育相談センター: 1,103万3千円

〇社会教育課:270万円

「鳥取県県立高等学校教育改革促進基金造成事業」

 今回の補正予算の目玉である「(新)鳥取県県立高等学校教育改革促進基金造成事業」について

1. 事業目的と概要

目的=地域を支える人材や、鳥取県、日本、そして世界に貢献できる多様な人材の育成を推進する。

概要=高校教育改革を進めるため、国から交付される補助金44億6,000万円(全額国庫支出金)を、新たに設置した「県立高等学校教育改革促進基金」に積み立てる。これにより、これまでの積立額等と合わせ基金総額(事業費)は62億円規模に達する。

狙い=産業イノベーション人材の育成をはじめ、高等学校教育の改革を先導する「拠点」となる県立高校を創出し、各校の魅力化・特色化を一気に加速させる。

2. 基金を活用する「拠点校4校」の具体的な整備内容

 この基金を投入し先進的な環境整備を行う県立高校4校の具体的なプロジェクトを以下に掲載する。

■鳥取工業高等学校(工業の力で社会課題を解決する人材育成)

①校内の学科横断や、大学・企業と連携した共同研究を行う拠点として「DXラボ」を新築。

② ドローンの飛行技術、プログラミングや開発技術を学ぶため、化学実習棟を改修して「ドローン飛行場」を整備。

③熟練技術者の技術継承を目的とした「モーションキャプチャー関連機器」を導入。

■倉吉農業高等学校(データを武器にするアグリマネージャー育成)

①最新機器の操作やデータ分析能力を養う「スマート農業の推進」。

②和牛王国・鳥取を支える畜産人材を育てるため、和牛舎の新築や乳牛舎の改修など「牛舎整備」を実施。

■鳥取西高等学校(世界を支える理数系人材の育成)

① 産官学が連携した高度な研究や、海外大学との協働的な探究活動を行う場として「研究ラボ(第3校舎改修)」を整備。

②夜間の天体観測や昼夜を通した長時間の継続実験を可能にするため、既存施設を改修した「セミナーハウス」を整備。

■境港総合技術高等学校(総合選択制の強みを活かした多様な学びの環境づくり)

①水産・福祉・工業の複数専門学科を持つ強みを活かし、自宅や校内の異なる居場所(コミュニケーションルーム)、他校からでも実習を受けられる「遠隔システム」を整備。

②特色ある体験的学びを充実させるための専門施設・設備の更新。

【その他の主な補正予算事業】

■不登校対策事業(生徒支援・教育相談センター:1,103万3千円)

〇小・中学校に「校内サポート教室」を設置・運営する市町村に対し、支援員配置などの経費を国・県・市町村で3分の1ずつ負担して助成し、不登校児童生徒の居場所を確保する。

〇部活動の生徒引率に係る旅費支援事業(体育保健課:1,000万円)

〇生徒の移動の安全確保、保護者の経済的負担軽減、そして教職員の長時間運転の負担軽減を目的に、これまでの公式大会への旅費補助に加え、練習試合等における旅費(公共交通機関等)の一部補助(補助率1/4、上限10万円)を新たに拡充する。

■県立特別支援学校給食費等負担軽減事業(体育保健課:500万円)
 食材費高騰の影響を受ける県立特別支援学校の給食費や寄宿舎食費について、価格高騰前(令和3年度単価)からの増額分を全額事業者へ補助し、保護者の負担を据え置きます(令和8年10月〜12月分)。

■大山青年の家運営費(社会教育課:270万円)
 敷地内で急激に進む松枯れによる倒木リスクを防ぐため、利用者の安全確保に向けた危険木の事前伐倒を行う。

【関連記事】

令和8年5月21日:鳥取西高、鳥取工業、境港総合技術など施設整備68億円を要望、6月下旬採択めざす

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