鳥取港では、山陰近畿自動車道(鳥取~覚寺間、通称「南北線」)の整備によるアクセス向上を背景に、数年前から物流団地の建設構想が浮上しており、港のさらなる物流拠点化に向けた機運が高まっている。こうした中、鳥取港振興会は8月7日、荷主企業や物流事業者等を対象とした「海運セミナー2026♪海運で開運♪~もうひとつの輸送手段~」を鳥取県漁業協同組合研修室及び現地視察の形で開催した。参加者は製造業、商社、木材・建築業等の荷主企業5名、貿易・産業支援機関2名、地元関係者5名、行政関係者18名の合計30名。
セミナーでは、大山乳業農業協同組合が「海を渡る鳥取県のブランド『白バラ牛乳』」と題して講演し、船便による輸送コストカットを実現し海外販路を開拓した同社の実例を紹介した。続いて、輸出先の市場調査やバイヤーの招聘、商談のセッティング等を手がける潤徳株式会社(FMLIインターナショナルジャパン)が「鳥取の輸出を支える地域商社」と題し、大山乳業協同組合の香港への輸出をサポートした実例を紹介した。
このほか、鳥取港湾事務所と鳥取港振興会による鳥取港海上見学も実施された。普段は目にすることができない鳥取港を海上から視察するもので、松島遊覧船発着場(賀露)を出発し、1号・3号岸壁、西浜航路(第1防波堤)、砂丘付近、千代航路を経て松島遊覧船発着場(賀露)に戻るルートをたどった。
鳥取港振興会は今後、セミナー参加者を中心に海上輸送を利用する可能性のある貨物の掘り起こしを進めるとともに、海運利用の促進を図っていくため、引き続き当該セミナー等を通じて荷主企業や物流事業者との情報交換や、国内の有効事例等の情報発信を行っていくとしている。
なお、鳥取港湾事務所では令和5年に鳥取港物流調査検討業務委託を一般社団法人みなと総合研究所と随意契約を締結しており、鳥取港周辺での物流団地整備について可能性調査を実施している。地元県議らが関わっているようだ。
【入札結果:鳥取港湾事務所】
2023年10月27日 09:00 – 土木コン
●鳥取港物流調査検討業務委託
(鳥取市港町)
一般社団法人みなと総合研究所:1142万円(1者随契)
【備考】鳥取港湾事務所(河川港湾局港湾課)・1者随契。令和6年3月25日。鳥取港物流調査検討一式。1300万円。
2024年問題(トラックドライバーの不足)などを解消するため、鳥取港周辺の現況や課題を整理する。中間輸送について。