コラム

追悼 藤原昭敏氏(積産)

投稿日:2023年07月29日 11:59 更新日:

 もう1ヶ月以上前の話で恐縮だが、積産の藤原昭敏氏が亡くなっていた。知り合いの社長さんから教えていただいたのだが、寝耳に水の話だった。
「一人暮らしだったので、誰も異変に気付かなかった。翌日、出社してこない社長を心配して、従業員が自宅を訪ねた。手遅れだった」

 藤原さんは東部建設業協会の理事として辣腕をふるった。協会の人事や様々な約束事を決める時、また「県や鳥取市との意見交換会」などの行事や会合では欠かせない存在だった。
 特に官庁との意見交換では、相手方の不備不足を鋭く指摘し、その不始末を糺した。まさに正論だから、誰も反論できない。

 追い詰められ、顔面蒼白になった職員を何人も見かけたものだが、藤原さんはとことん追い詰めることを好まなかった。ちょっとした逃げ場のような事柄に話を逸らせて、相手の顔を立てるようなふるまいがあった。

「だから藤原さんは甘いのだ」と不満を漏らす人もいたが、徹底的に相手をやり込めても意味が無いことを、氏はよく理解していた。「相手にも立場がある。部下の前で恥をかかせてはいけない」。そういう洞察力を持った方だった。

 東部建設業協会の行事にうかがうと、いつも声をかけていただいた。「相変わらず、ロクでもない記事を書いているそうだな」。こっちは苦笑いを浮かべるしかなかったが、憎めない方だった。

 ※藤原氏が関わった東部建設業協会の総会の動画を、下記に掲載しました。ご覧いただければ幸いです。合掌。

-コラム
-

執筆者:

関連記事

no image

県土整備部の技術者、人手不足の実情について

no image

コラム・市道扇幸町1号線 ~ビル移転にめど

〇このところ、鳥取駅前周辺整備事業が大きな盛り上がりを見せているところだが、駅南地区も止まっていたビルの移転新築事業に動きがありそうだ。  というのは、鳥取駅と鳥取市本庁舎を結ぶ「市道扇幸町1号線」の …

鳥取駅構内店舗リニューアル、10月に全面開業~新店舗は4店 大鉄工業は撤退、総事業費5~6億投入

 JR西日本山陰開発株式会社が主体となって進めている鳥取駅構内店舗リニューアル計画がスタートした。  今回の事業は、現在、『構内営業』扱いとなっているコンコースから東側の店舗ゾーンを『駅ビル』扱いに変 …

no image

南北線はどうなるのか

 およそ220箇所の事業所が移転など補償対象とされる南北線の都市計画決定が大詰めを迎えている。識者の話では「国交省は鳥取県に投げており、知事さんが頭を下げて一件落着だろう」という。  要するに、「ルー …

no image

コラム・南北線ルートを住宅地図で見る

〇ちまたでは「不動産業界が本格的に動き出した」など通称・南北線の事業化にむけて動きがあわただしくなってきた。7月には第1回都市計画審議会が開催され、年内には国土交通大臣の告示・承認を得るスケジュールと …