もう1ヶ月以上前の話で恐縮だが、積産の藤原昭敏氏が亡くなっていた。知り合いの社長さんから教えていただいたのだが、寝耳に水の話だった。
「一人暮らしだったので、誰も異変に気付かなかった。翌日、出社してこない社長を心配して、従業員が自宅を訪ねた。手遅れだった」
藤原さんは東部建設業協会の理事として辣腕をふるった。協会の人事や様々な約束事を決める時、また「県や鳥取市との意見交換会」などの行事や会合では欠かせない存在だった。
特に官庁との意見交換では、相手方の不備不足を鋭く指摘し、その不始末を糺した。まさに正論だから、誰も反論できない。
追い詰められ、顔面蒼白になった職員を何人も見かけたものだが、藤原さんはとことん追い詰めることを好まなかった。ちょっとした逃げ場のような事柄に話を逸らせて、相手の顔を立てるようなふるまいがあった。
「だから藤原さんは甘いのだ」と不満を漏らす人もいたが、徹底的に相手をやり込めても意味が無いことを、氏はよく理解していた。「相手にも立場がある。部下の前で恥をかかせてはいけない」。そういう洞察力を持った方だった。
東部建設業協会の行事にうかがうと、いつも声をかけていただいた。「相変わらず、ロクでもない記事を書いているそうだな」。こっちは苦笑いを浮かべるしかなかったが、憎めない方だった。
※藤原氏が関わった東部建設業協会の総会の動画を、下記に掲載しました。ご覧いただければ幸いです。合掌。