コラム

追悼・石谷定氏(旧船岡町議会議長、石谷組元代表取締役)

投稿日:2021年10月10日 01:34 更新日:

【10月9日】
〇石谷定逝去の報を聞いたのは9日午後のことで、ちょうど自民党関係者から国政選挙の動静などを伺っていたのだが、石谷の悲報が流れ、一瞬、重苦しい空気が流れた。なぜか「一つの時代の終焉」を感じさせるものだった。

 彼は石谷組代表として、建設業協会八頭支部副支部長といった要職を歴任していたのだが、まだ建設業のイメージアップが取り上げられる以前から、建設重機にキリンやシマウマなどの模様をペイントするなど「より親しみやすい建設業を」とユニークな取り組みを行っていた。
 なにより子供好きな一面があり、引退後は童話集を出版するなど「異色の才能」を持った方でもあった。

 個人的には、どちらかというと旧船岡町議会議員としての活動が印象に残る。ともかく情報収集が速かった。速いだけでなく、手に入れた情報で先手を打つ能力は他の追随を許さなかった。

 議会での一般質問など「なぜ石谷議員がこんな面倒な話を知っているのだ」と執行部を震え上がらせ、担当者が言葉を詰まらせることが度々あった。

大抵の議員なら、そこで得意になって手厳しく追及するのだが、なぜか石谷さんは、相手方にあえて「逃げ場所」を作るようなところがあった。そんなことから、「石谷は詰めが甘い」などと批判する者もいたが、「しくじった者を徹底的に痛めつけて何が面白い? 大切なのは、なぜこんな不始末が起きたのか、目に見えない隠れた原因を洗い出すことだ」と意に返さなかった。

 要するに、相手を追い詰めることで、自分の能力を誇示するような振る舞いを嫌った。そういう人柄が多くの人に慕われ、町議会議長にまで上り詰めたのだと今さらだが考えている。

 「石谷定」。もうこんな人物は二度と現れないだろう。そしていい時代だった。合掌。

-コラム
-

執筆者:

関連記事

no image

コラム・南北線ルートを住宅地図で見る

〇ちまたでは「不動産業界が本格的に動き出した」など通称・南北線の事業化にむけて動きがあわただしくなってきた。7月には第1回都市計画審議会が開催され、年内には国土交通大臣の告示・承認を得るスケジュールと …

no image

【コラム】 モンベルが八頭郡進出?

〇半年くらい前に「モンベルが八頭郡に進出するかもしれない」といった噂を聞いた。周知のとおり、㈱モンベルは1975年創業の総合アウトドアメーカーで、同社が運営するモンベルクラブの会員登録数は100万人を …

no image

南北線はどうなるのか

 およそ220箇所の事業所が移転など補償対象とされる南北線の都市計画決定が大詰めを迎えている。識者の話では「国交省は鳥取県に投げており、知事さんが頭を下げて一件落着だろう」という。  要するに、「ルー …

no image

第2回鳥取県建設工事等入札・契約審議会 山陰緑化建設不服内容と県対応について(25日追加)

【報告】  8月23日午後から第2回鳥取県建設工事等入札・契約審議会が県庁議会棟で開催され、山陰緑化建設(代表取締役 西谷勝之)の不服申し立てを審議した。

no image

〇コラム・智頭町の令和7年度、償還が中心だが

〇先日、智頭町議会の議員さんと7年度の事業などざっとしたあらましを聞いたのだが、「あと2~3年はじっと辛抱しないといけない」らしい。というのは事業費の償還時期が到来したためで、おおかた10年前に築造し …

サイト内検索

[swpm_login_form]

カレンダー用

2026年9月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930