国土交通省の自転車活用推進本部長(国土交通大臣)により、鳥取県沿岸部を網羅するサイクリングルート「鳥取うみなみロード」が、世界に誇るサイクリングルート「ナショナルサイクルルート(NCR)」に令和8年7月23日付で指定された。これを受け、県は翌24日に推進体制を再編した「第1回鳥取県サイクル新時代推進会議」を開催。今後の走行環境の整備や誘客に向けた取り組み方針を議論した。所管は県観光戦略課。
今後の取組方針で強調された主な課題と意見をみると、
①交通量1万台以上区間への対応~交通量が1日1万台以上で路肩が十分に確保できていない区間や、自転車歩行者道を通行させている区間などについて、安全性を確保するための迅速な対応が必要。
②鳥取大橋での案内改善~鳥取大橋周辺において、東西方面でルート構造が異なるため、サイクリストが迷わないわかりやすい案内表示の整備が必要。
③鉄道駅のゲートウェイ化~地域の玄関口となる鉄道の駅について、サイクリストの受け入れ拠点(ゲートウェイ施設)としての整備を進めること。
~これらの課題が取り上げられた。
【NCR指定の背景と推進会議の再編】
ナショナルサイクルルート(NCR)は、日本を代表し世界に誇り得るサイクリングルートとして、走行環境や受入態勢、情報発信などの厳格な要件を満たすコースを国が指定する制度。
「鳥取うみなみロード」の指定を受け、県はこれまでの「鳥取県サイクルツーリズム推進・連携会議」を発展的に解消。新たにサイクリング事業者や学生代表などを加えた「鳥取県サイクル新時代推進会議」を再発足させた。
7月24日の初会合には、県商工会連合会や道路管理者、JR西日本、鳥取大学サイクリング部など多様な関係者が出席。「指定を機に世界へ発信し、インバウンド受け入れを強化すべき」「地域の収益を上げるモデルを作りたい」といった積極的な意見が相次いだ。
【安全確保と案内強化が急務】
会議では、さらなる環境充実に向けた新アクションプランの検討方針が示された。特にNCR審査委員会や委員から出された「今後の取組方針」に関する具体的課題として、走行環境の安全性向上や案内看板の改善が強く強調された。
今後は設置されるワーキンググループを中心に、国内外でのプロモーションや台湾からの視察団受入、県主催のNCR記念大会の開催などが計画されている。
同日午後には、岩美町の浦富海岸にて指定記念セレモニーも行われ、くす玉割りや記念ライドで歓喜に包まれた。安全で魅力あるルート整備に向け、官民一体となった「サイクル新時代」の第一歩が踏み出された。