鳥取県土整備事務所は、鳥取市白兎地内の県道御熊白兎線(白兎工区)の道路改良事業(バイパス整備)を進めている。本事業は、地域の生活道路としての安全性を確保するとともに、将来的な観光交通量の増加に対応することを目的としている。
同事業の現状と課題をまとめた。
1. 事業の背景と必要性:狭隘な生活道路の解消へ
同路線は、県道鳥取鹿野倉吉線と国道9号線を結ぶ重要な地域幹線であり、内海中地区や白兎地区の住民にとっては唯一の生活道路として日々の暮らしや経済活動を支えている。
しかし、現在の白兎工区は幅員が狭く、カーブがきつい(線形不良)状態にある。普通車同士のすれ違いが難しいだけでなく、消防車などの大型緊急車両の通行にも支障をきたしており、前後の区間がすでに2車線化されている中で、この区間がボトルネックとなっていた。
さらに、山陰道(鳥取西道路)の開通に伴い、吉岡温泉ICから観光名所である「道の駅」「白兎海岸」「白兎神社」などへの最短ルートとなるため、今後さらなる交通量の増加が見込まれている。
■整備計画の概要
事業区間:鳥取市白兎
総延長(L):1,180m(バイパス整備)
道路幅員(W):計画:5.5m(全幅 7.5m)
現道:3.0m(全幅 4.3m) ※大幅な拡幅と2車線化を実現する。
2. 現在の進捗状況と今後の課題~11万立米の残土処理がカギ
現在は、内海中地区側からの山切工事(掘削)に本格着手しており、令和8年度以降も継続して工事を進めていく予定だ。
ただし、本事業の最大の課題の一つが、約11万m3 にのぼる大量の建設発生土(残土)の処理。同事務所道路都市課では、円滑な工事進行と大幅な事業費削減を目指し、「建設発生土マッチングシステム」を活用した他工事への流用を進めている。
主な対応・調整方針をみると、気高地域新設統合小学校整備事業への流用を、現在、マッチングシステムを通じて調整中。また他事業への協力要請も進めており、残土受け入れ先について、今後も幅広い事業と調整を働きかけていく方針だ。
また旧道の管理移管とJR協議も懸案となっており、改良工事完了後の旧道の取り扱いについては、平成31年の協議回答をベースにしつつ、今後の「JR鋼製桁下」の扱いに関する県とJRの協議結果を踏まえ、別途詳細な協議を進めていく。
なお、令和8年度は約1億2000万円を予算化しており、山切り工事を引き続き実施する。

【入札結果】
2026年01月09日 09:00 – 土木
●県道御熊白兎線(白兎工区)改良工事(4工区)
(鳥取市白兎)
落 藤原組:162,700,000(予178,398,000) (落札率:91.20%)
※予定価格:1億7839万8000円。調査:1億6270万円、失格:1億5620万円。
【備考】鳥取県土2025年12月3日公告。土木A・県内・事後。266日間。改良L106.7m(W7.5m)。道路土工(ICT掘削1万7700m3、ICT法面整形860㎡ほか。道路都市課・田中(裕)氏。ジーアイシー、荒谷建設コンサルタント。