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鳥取県土 県道郡家鹿野気高線(下砂見工区)バイパス整備~集落の孤立を防ぎ、安全なバス路線を確保

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 鳥取県土整備事務所が取り組んでいる、県道郡家鹿野気高線(下砂見工区)の道路改良事業(バイパス整備)について、その現状と問題点をまとめた。また県道郡家鹿野気高線全域の最近の整備状況なども掲載した。

 下砂見工区改良事業は、幅員が狭く交通の支障となっている区間を解消し、地域の安全で円滑な交通網を確保することを目的としている。

1. 事業の背景と必要性

 
冬期の命綱、すれ違い困難なバス路線

 主要地方道である郡家鹿野気高線は、鳥取市下砂見の神戸地区にとって極めて重要な生活路線。しかし、現在の「下砂見工区」には大きな課題がいくつか存在する。

【冬期の集落孤立リスク】
 本路線(総延長 25.3km)で冬期に積雪や凍結による交通障害が発生し、この区間が通行不可となった場合、終点側の集落が完全に孤立してしまう危険性がある。また通行止め時の迂回路が非常に長く、生活への影響が深刻化している。

 またバス路線のすれ違いが困難で、1日あたり上下計20便が運行するバス路線であるにもかかわらず、道幅が狭いために車両同士のすれ違いが困難な状況であり、日常的な交通のボトルネックとなっている。
 これらの課題を解決し、災害に強く安全な道路にするため、現在の道幅を大幅に広げて2車線化するバイパス整備を進めらている。

【 整備計画の概要】
〇事業区間:鳥取市下砂見 総延長(L):470m(バイパス整備)道路幅員(W):計画:5.5m(全幅 7.5m)~現道が幅員狭小ですれ違い困難。

2. 今後の予定と実施状況

 着実な用地買収と構造物架け替えへの調整を進めており、現在は事業の基盤となる用地交渉を精力的に行っている。令和8年度は用地費と補償費約4000万円を予算化している。

 今後のスケジュールと具体的な対応方針だが、段階的な改良工事の推進をめざし、令和8年度(2026年度)も引き続き用地交渉を進め、一括ではなく「買収が完了した箇所」から順次、前倒しで改良工事を実施していく方針。これにより、早期の整備効果発現を目指す。

 また市道橋(石山川橋)の架け替え計画だが、事業区間の終点側にある石山川橋について、本事業の中で一体的に架け替えを行う計画とした。具体的な計画内容や仕様については、今後地元住民らと丁寧に調整を進めていく。
 また旧道の管理移管と占用物件の協議についても、令和3年に県からの協議回答を得ているが、今後は「占用物件(電柱や配管など)の移転」に関する協議結果も踏まえ、別途詳細な協議を行う方針。
 地域住民の安心な暮らしと、日々の公共交通(バス)の安全運行を守るため、着実な事業の進捗が期待されている。

捕捉

 主要地方道である県道32号・郡家鹿野気高線(総延長 約40.6km)は、八頭町から鳥取市南部(河原・砂見・吉岡など)を経て、山陰道アクセスエリアである鹿野・気高地域へと抜ける重要な東西軸と位置付けられている。
 この路線は山間部を多く通過するため、下砂見工区以外でも、交通の安全確保や山陰道へのアクセス強化を目的とした道路改良・橋梁整備が段階的に進められてきた。

 近年の主な事業・工区をピックアップした。

1. 岡木(おかぎ)工区(鳥取市鹿野町岡木)

 山陰道(鳥取西道路)の浜村鹿野温泉ICへのアクセス強化に伴い、周辺交通量の増加に対応するために整備が進められてきた区間。

〇目的:車道の拡幅(2車線化)および歩道の設置。
〇効果:山陰道から観光地や地域へのアクセスがスムーズになり、歩行者の安全性も大幅に向上しました。

2. 中河原(なかがわら)橋 周辺の改良・耐震補強(鳥取市河原町など)

 千代川の支流や交差する河川に架かる主要な橋梁(中河原橋など)において、老朽化対策や耐震補強工事、およびそれに伴うアプローチ道路の改良が順次実施されている。
 その目的は、災害時にも物流や生活路線を途絶えさせないための「橋梁の長寿命化・耐震化」がメイン。

3. 通行不能・狭隘区間の解消(鳥取市槙原~矢矯周辺)

 郡家鹿野気高線には、鳥取市槙原から矢矯の間に約1.7kmの通行不能区間(未改良区間)が存在している。
 現状では、この周辺の山間部一帯は、依然として道幅が狭く冬期の積雪にも弱い「線形不良・幅員狭小」な箇所が点在しているため、局所的な防護柵設置や、安全対策を目的とした小規模な改良・維持修繕が継続的に行われている。

路線の特徴とまとめ

 郡家鹿野気高線は、東側の八頭町や河原町周辺では千代川を渡る重要路線であり、西側の鹿野・気高周辺では山陰道と結ぶ観光・経済の軸となるなど、「通過するエリアによって役割が大きく変わる」のが特徴。
 鳥取県土整備事務所では、今回の「下砂見工区」のような生活・防災上のボトルネックを一つずつ解消していくことで、路線全体の信頼性を高める取り組みを続けている。

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