鳥取市は17日、市内11箇所の市立図書館の設備改善や統廃合などの方針を示す「鳥取市図書館振興計画」をまとめた。
第11次鳥取市総合計画などを踏まえて、今後5年間の計画を集約したもので、具体的な設備改修の内容や、統廃合や改修を予定している図書館は明らかにしていないが、同市は「鳥取市公共施設再配置基本計画に基づき、設備改修や統廃合による見直しを実施する」と話している。
同市では今月末に計画案を承認し公表する予定だ。
【施策に対する基本的方向】
①サービス拠点の見直しと設備の改善・更新
「鳥取市公共施設再配置基本計画」に基づき、コミュニティセンター図書室などの公共施設の複合化や統廃合によるサービス拠点の見直しを行う。また図書館を利用するだれもが使いやすい設備の改善や老朽化した設備の更新を計画的に実施する。
②コンビニ受取サービスの充実と宅配サービスの検討
コンビニエンスストアと提携し予約資料の受取・返却ができるサービスを充実する。
図書館や移動図書館車の利用が困難な利用者を対象に、宅配などを利用した貸出を引き続き検討する。
③移動図書館車のサービス充実
中山間地を中心に図書館に来館することのできない市民にも必要とされる情報の提供や読書の機会を提供するため、今後も巡回サービスを積極的に行う。
サービスポイントや巡回頻度について、利用状況を分析し常に見直しを図る。
④広域利用の推進
因幡・但馬麟麟のまち連携中枢都市圏連携事業として、鳥取県東部圏域と兵庫県北部圏域の相互利用推進を図るとともに、圏域の一体感を醸成する事業を実施する。
~ということだが、これまでの経緯をみると、用瀬図書館を総合支所へ移転した実績はあるものの、それ以外に設備更新や改修等の動きは無い。また「鳥取市公共施設再配置基本計画」をみると、中央図書館は2035年以降に改築など検討する予定で、気高図書館に至っては2045年以降とかなり先の話。
当面、図書館の設備更新や統廃合といったインフラ整備は先々の話となりそうで、災害関係など緊急性を要するものを優先するのかもしれない。
「鳥取市公共施設再配置基本計画」
注:この基本計画書の38ページ「生涯学習施設」が図書館の整備計画だが、掲載している図書館は、用瀬図書館(移転済み)と中央図書館、気高図書館の3館のみで、中央図書館は2035年以降、気高は2045年以降に整備等検討するという。現状のまま維持管理する方向とみるべきだろう。
【図書館の現状・規模(令和2年4月1日現在)】
| 図書館名 | 延床面積 | 蔵書数 | 職員数 | 個人貸出 |
| 中央図書館 | 4596㎡ | 43万7千冊 | 30人(うち正規5、再任用4 会計年度任用職員21) |
71万6千冊 |
| 用瀬図書館 | 370㎡ | 6万2千冊 | 7人(うち正規1(併任)、再任用1 会計年度任用職員5) |
4万冊 |
| 気高図書館 | 530㎡ | 6万2千冊 | 6人(うち正規1 会計年度任用職員5) |
7万2千冊 |
| ※小計 | 5496㎡ | 5万6千冊 | 43人(うち正規7(併任1)、再任用5 会計年度任用職員31) |
82万8千冊 |
| 国府町図書室 | 119㎡ | 2万3千冊 | 1人(会計年度任用職員 ・兼務) |
1万4千冊 |
| 福部町図書室 | 130㎡ | 1万7千冊 | 1人(会計年度任用職員 ・兼務) |
6千冊 |
| 河原町図書室 | 123㎡ | 2万1千冊 | 1人(会計年度任用職員 ・兼務) |
6千冊 |
| 佐治町図書室 | 80㎡ | 1万6千冊 | 1人(会計年度任用職員 ・兼務) |
3千冊 |
| 鹿野町図書室 | 89㎡ | 1万1千冊 | 1人(会計年度任用職員 ・兼務) |
8千冊 |
| 青谷町図書室 | 174㎡ | 3万7千冊 | 1人(会計年度任用職員 ・兼務) |
1万6千冊 |
| 市立病院図書室 | * | 6千冊 | 1人(会計年度任用職員) | 3千冊 |
| ※小計 | 715㎡ | 13万1千冊 | 7人(会計年度任用職員 ・兼務) |
56千冊 |
| 合計 | 6211㎡ | 69万2千冊 | 50人(うち正規7(併任1、再任用5 会計年度任用職員38) |
88万4千冊 |
※利用者数は全体で7万1953人。職員数は、令和2年4月1日現在。コミュニティセンター図書室の職員は、教育委員会分室業務またはコミュニティセンター業務と兼務。