計画・構想

八頭町 郡家駅周辺再整備事業 現状報告~中央公民館移転、バイパス整備も

投稿日:2022年12月02日 12:24 更新日:

 八頭町が計画を進めている「郡家駅周辺再生事業」だが、八頭町本庁舎の移転新築を基本に様々な構想が持ち上がっているようだ。吉田町長も出馬表明の際、「今後4年間で町民のみなさんに計画をお示ししたい」と決意しており、地元商工会や建設業界もその動きを注視し、活発に意見交換しているものとみられる。

 今回、地元有力者と面会し、現状を聞いた。

【現状】

 まず郡家駅周辺だが、昨年から千代田工務店が旧サンマート跡地の造成工に着手。15区画程度の比較的廉価な住宅団地の整備が始まった。また郡家駅西側では住宅団地整備(2期工事)が動き始めており、JA選果場裏手でも2期工事に向けた準備が進行中。人口増に向けた取り組みが民間レベルで活発化している。

 そのような中、郡家駅を中心に町の行政施設などを再構築し、利便性の高い施設整備を望む声が高まった。

 先月(令和4年11月)には、八頭町議会特別委員会が船岡竹林公園など町有施設を7~8か所視察。利用状況や経年劣化などを調査した。要するに、議会としては「まだ情報収集の段階」であり、駅周辺の再生などの大型事業を具体的にどうするかはまだ先の話ということだろう。八頭町が抱える約270箇所の町有施設の処遇も考えなければならない。気の遠くなるような作業だ。

 たが、地元有力者によると「駅周辺を再生する構想・計画はまだまとまっていないが、民間レベルでは複数の構想案が立ち上がっている」という。今回聞いた構想では、八頭町役場(本庁舎)と郡家中央公民館の移転と配置計画が中心だ。

【配置計画】

 宮谷80番地の中央公民館は昭和50年(1975年)12月から供用開始された施設で、建物規模・構造はRC4F2164.81㎡。すでに40年以上が経過し、老朽化は著しい。

 この公民館の利便性を高めるため、郡家駅西側の町有地に建設。若桜鉄道を活用し八東・船岡地区からのアクセスを向上させる。将来的には病院や福祉施設なども誘致し、駅周辺に配置することで国の「コンパクトシティ構想」に該当し、国・県の大型補助が期待できる。

 また、郡家493番地の八頭町役場本庁舎もこれに連動する。本庁舎は昭和43年(1968年)11月30日に供用開始し約60年が経過。建物規模・構造はRC3F1440.41㎡。内部は手狭で使い勝手も悪い。エレベータが無いのも年寄りにはきつい。息を切らしながら階段を上るお年寄りを何度も見かけている。

 本庁舎は郡家駅東側(ロータリー側)の南側に配置する。防災備蓄倉庫周辺の町有地が有力な候補地だ。財源がひっ迫する八頭町としては、新たな土地購入は避けたい。郡家駅に隣接し、駅舎と一体となった整備・活用が期待できる場所だ。

 東側に新庁舎を整備することで、駅前商店街の再生にもつながる。「駅前でコーヒー一杯飲めないのはさびしい」。カフェをはじめとした商店街の創出も、八頭町の「玄関口」に求められる課題だ。郡家駅前活性化に係る委員会も組織する計画があり、その動静が気になるところだが、大江の郷や隼ラボといった成功事例を誇る八頭町なら、それほど難しい問題ではないだろう。

 なお、駅西側に整備する中央公民館へのアクセスは、地元県議が提唱する「東西自由通路」でスムーズに往来できる。さらに新本庁舎から郡家駅~公民館まで「空中回廊」でつないでも面白い。大雪の際に威力を発揮するだろう。

【公民館跡地利用】

 公民館移転後の跡地利用だが、国道29号から近く、近隣には大型スーパー2店舗、コンビニなども備わっていることから、町営住宅団地として活用する。できるだけ安価な価格設定により、八頭町から転出した若者を呼び戻し、こどもを抱えた若夫婦らをターゲットにした住みやすい団地を整備する。

【将来は県庁移転も】

 欲を言えば、朝晩の交通渋滞を解消することが望ましい。10年以上前からバイパス道整備が懸案となっている。若葉台から宮谷~郡家警察署付近までの新規ルートを真剣に検討すべきだろう。もちろん4車線だ。これで八頭町が、鳥取市の「副都心」として機能する。いや、将来は県庁を移転させても良い。昨今の世界情勢を鑑みれば、自衛隊駐屯地の誘致も。高台にある八頭町は津波の心配がなく、岩盤も固い。八頭町が安全安心な行政の中心となることを期待している。
 

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