県治山砂防課は6月9日、八頭郡智頭町の大呂地区地すべり対策事業について、事業期間と事業費など全体計画を変更し、令和12年度の完成に向けて準備する計画を県議会に報告した。
【全体計画の変更】
令和4年度以降に実施した詳細な地質調査結果に基づき詳細設計を行った結果、集水ボーリングの削孔長が増加することを決めた。また排水ボーリングの施工中、当初の想定より地質が悪いことがわかり、掘削工法の再検討が必要となったため進捗に遅れが生じている。
以上の理由から、当初6億8400万円の事業費に約3億0900万円を増額し、令和3年~8年度の予定を令和12年度に延長した。事業期間を4年伸ばした。なお、令和7年7月に林野庁協議を実施し承諾を得ている。

【対策事業の進捗状況】
これまでの対策をみると、
①令和5年度までに応急対策として河川内の仮排水管、県道う回路の設置を完了。
②令和7年度までに集水井1基の延長(増掘り)が完了し、集水・排水ボーリングを施工している。
③全体計画の変更内容について、鳥取大学藤村名誉教授らと協議し、地下水を速やかに地すべリブロック外に排出すること、集水ボーリングを先行施工しポンプで強制排水することで効果が期待できること、また全体的に地すべり挙動は変わっておらず、水の管理および観測を継続すること等の知見を得た。
④令和7年11月に地元住民らに現状と事業期間の変更等について説明し了解を得た。
⑤また、地すべり崩落時の被害を想定し、令和7年度より県道津山智頭八東線のバイパス化事業(虫井神社周辺)に着手しており、令和12年度の完成をめざしている。
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