計画・構想

鳥取県土 令和4年度重点事業について~河田所長に聞く

投稿日:2022年01月01日 12:01 更新日:

 令和4年度に鳥取県土整備事務所が重点的に整備する道路・河川・砂防事業について、河田所長に聞いた。

■所長=ポイントは2点ある。まず、県の最重要課題の一つである高速ネットワークの一環である山陰近畿自動車道(岩美道路)を強力に進めること。さらに地域住民の安全安心を確保するために水害・土砂災害対策の取組をより一層強化推進していかなければならない。

 引き続き抜本的な対策として、河川改修や砂防堰堤の整備、早期効果発現に資する堤防強化(堤防舗装等の対策、川裏側の管理強化等)、バックウォーター区間等の河道掘削、樹木伐採など、いずれも重点的に整備促進する。またダム再生計画策定を促進し、下流域の住民の安全確保に取り組む必要がある。

【岩美道路について】
■所長=4年度は約47億円を要求している。浦富ICから東浜ICの3.8km区間の令和一桁前半の供用に向け、令和3年11月に牧谷トンネルが貫通し、浦富高架橋も本線部分の架設が完了した。
 引き続き牧谷トンネルの覆工や東浜工区の大規模土工を進めていく。令和3年度の工事が終われば約87%の進捗となる。
 来年度は、浦富高架橋(L872m)、牧谷トンネル(L412m)の舗装工事を進め、主要構造物を完成させるとともに、東浜工区の改良工事など供用に向けた仕上げ工事を進めていく。

【塩見川改修事業について】
■所長=塩見川は箭渓川合流部から上流に向けて整備を進めており、左岸側の県道付替区間は平成30年秋から新河道へ通水を開始した。
 引き続き令和4年度も右岸側築堤部の地盤改良を進めるほか、JR福部駅から上流区間について、地元住民の方々と計画について合意形成を図りながら、引き続き右岸護岸詳細設計と用地買収を促進する。
 さらに箭渓川放水路区間の詳細設計を進め、令和3年度末から4年度にかけて放水路区間の橋梁や取水堰の予備設計を実施する予定。

【大路川や佐治川ダム対策】
■所長=大路川の外水対策については、西大路橋から大路橋までの区間の堤防強化(右岸堤防嵩上げ、腹付け)が令和元年度に完了し、令和3年度から4年度にかけて中大路橋から念仏橋までの取水堰詳細設計や護岸詳細設計を進めていく。
 支川の旧砂田川については、3年度にJR橋架替えの予備設計を実施しており、令和4年度に詳細設計に着手する。
 一方、内水対策については、令和2年9月に倉田排水機場のポンプ増設工事が概成し、清水川排水機場のポンプ増設工事も令和3年度中に完了する。

 西大路排水機場の修繕工事は令和元年度に着手し、令和4年度完成予定。合わせてポンプ増設工事も3年度から実施しており、令和4年度末の完成をめざす。
 また近年は、ダムの容量を超える恐れのある豪雨が全国的に多く発生していることから、佐治川ダムや百谷ダムも下流域の最大浸水想定区域図の作成や住民への周知、ダム放流にかかる緊急サイレンを確実に伝達できるよう警報局の改良などを進めてきた。
 ダム放流での死者ゼロへ実効ある避難対策を鋭意進めたい。

【日置川整備状況】
■所長=日置川はJR橋下流側、新青谷大橋までの区間で堤防嵩上げ工事を実施中で、4年度完了予定。
 JR橋上流側、山陰道までの区間は、左岸側の堤防嵩上げ工事を継続実施中で、令和4年度に堤内地側の縁切り矢板工事と樋門の工事に着手予定。
 右岸側はR3年度に護岸詳細設計を完了させ、引き続き用地買収を予定している。
 さらに山陰道上流側区間では、令和4年の出水期までに河床掘削を行い、洪水時の河川断面を確保する。
 また露谷川では護岸工事を継続実施し、令和4年度末までに完成する見込みだ。

【砂防関係】
■所長=令和2年9月26日から27日かけて鳥取市南部の佐治町と河原町で豪雨が発生し、北谷川の土石流により国道482号や佐治川本川や支川が被災した。
 この災害に伴う砂防関連1箇所(北谷川)と治山関連1箇所(余戸地区)の災害関連事業を施工中で、令和3年度末までに対策工事が完了する予定。
 さらに令和3年7月豪雨では、令和2年度の豪雨と同様、鳥取市南部地域と青谷町を中心に多くの河川、道路が被災した。
 この災害に伴う治山関連1箇所(河原町小河内)の災害関連事業を実施中で、令和4年度も引き続き対策工事を進める。

 また、管内には砂防、急傾斜合わせて約72箇所の事業箇所があり、着実に土砂災害を防いでいく必要がある。
 引き続きハード対策と併せて、出前講座や防災教育、裏山診断などのソフト対策をより推進し、地域住民の土砂災害に関する知識、意識の向上を図り、避難行動につなげたい。

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