鳥取県土整備事務所は、街路美萩野覚寺線(通称湖山街道)の鳥取市湖山東~安長工区で歩道整備を計画している。令和9年度の事業着手をめざす。
1. 経緯と背景~歩道未整備区間の解消と安全性向上
街路美萩野覚寺線は、以前から街路事業による交差点改良や歩道整備を順次進めてきた重要路線。しかし、今回対象となる湖山駅入口交差点付近~安長北交差点付近は、道路の両側に店舗や事業所が密集している一方で、以下のような課題を抱えていた。
〇歩道環境の格差と狭さ=道路北側の歩道は整備されているものの、南側の歩道が未整備、あるいは幅員(道幅)が非常に狭い状態。
〇部分的な先行着手=上記区間のうち「千代水西交差点付近」については、平成30年度から防災・安全交付金(交通安全)を活用し先行して事業着手している。
このような状況の中、交差点以外の区間についても新たに街路事業として一体的な整備を検討する方針となり、令和7年度予算によって同区間の予備設計を実施した。
2. 整備方針と今後の予定:2区間に分けた事業化
今後の事業実施にあたり、すでに先行して事業が進められている「千代水西交差点周辺」を挟む形で、「湖山町東工区」と「岩吉安長工区」の2区間に分けて事業化する計画を立ち上げた。
① 湖山町東工区(優先整備)
〇区間=湖山駅入口交差点付近 ~ CoCo壱番屋付近(延長 約300m)
湖山小学校の通学路に指定されており、児童の安全確保の観点から早期の整備が求められており、令和7年度に予備設計を実施済み。令和8年度に都市計画変更を必要に応じて実施し、街路事業認可手続きを行う予定。
順調にいけば令和9年度に事業化し、詳細設計を実施する。
② 岩吉安長工区
〇区間=丸亀製麺付近~安長北交差点付近(延長 約650m)
同工区については、先行する「湖山町東工区」の事業進捗や状況を見極めながら、具体的な事業着手時期を検討していく方針。

3. 今後の課題と対応
同事業を円滑に進める上での最大の課題は、沿線に連坦する店舗や事業所、そして地域住民との合意形成と調整が不可欠となること。
道路南側の歩道拡幅・新設には敷地の確保が伴うため、今後は令和8年度に予定されている事業認可手続きや、令和9年度以降の詳細設計・用地交渉に向けて、周辺環境や経済活動への影響を最小限に抑える丁寧な計画づくりが求められる。特に通学路となっている湖山町東工区の早期安全確保に向け、計画的な事業推進が求められている。