鳥取市建築住宅課は、令和8年度に予定している鳥取市武道館の空調設備(エアコン)設置工事に先立ち、建物内から検出されたアスベストの除去費用として、6月補正に1,204万5,000円を計上した。利用者の安全確保を徹底した上で、今夏の施設利用停止期間に合わせて除去作業とエアコン改修が進められる。全体1億円規模。
背景と経緯:エアコン設置の事前調査で検出
鳥取市武道館では、快適な利用環境を整えるため令和8年度中の空調設備設置工事に向けて令和7年度から実施設計業務を進めてきた。山根設計受注。
しかし、工事着工を前に建物内の建材を調べた「アスベスト含有に関する事前調査」において、1階にある補助道場の天井(吹き付け建材)からアスベストが検出された。これを受け、市教育委員会は施設利用者の安全を確実に確保するため、急遽、除去およびその後の改修にかかる費用を6月補正予算として議会に要求した。
補正予算の規模と内訳
今回の対策に投じられる予算は総額で約1,204万円。内訳は以下の通り。
〇アスベスト除去費用: 10,780,000円
〇除去後の内装改修費用: 1,264,901円
◎合計:12,044,901円(予算書上は12,045千円)
現状と安全性:直ちに健康への影響はなし
市民や利用者にとって最も気になる安全性について、市は「直ちに健康への害はない」と説明した。すでに空気中のアスベスト濃度を測る「気中測定」を実施し、正常な数値であることを確認済み。また、検出されたアスベストは現在安定した状態にあり、大気中に飛散する恐れもないことから、補正予算可決までの期間も補助道場の利用制限などは行わず、通常通り利用できる状態を維持している。
今後の予定:8月から施設利用停止、期間中に作業実施
アスベストの除去作業を行う際は、作業空間を完全に密閉・閉鎖する必要があるため、その部屋は一切利用できなくなる。
幸い、武道館ではもともと予定していた空調設備設置工事に伴い、令和8年8月から同年12月までの約5ヶ月間、施設全体の利用を停止することが決まっている。市はこの利用停止期間を有効に活用し、エアコン工事と並行してアスベストの除去および天井の内装改修を一体的に進める。
令和8年6月議会で補正予算が可決され次第、速やかに準備に入り、秋の終わりには安全で快適に生まれ変わった武道館が市民に再び開放される見込みだ。
※以下は2026年3月16日の記事
鳥取市 武道館空調設備改修 設備設計1300万追加 電気室詳細調査へ
鳥取市建築住宅課は令和8年度、鳥取市武道館柔剣道場等の空調設備設置工事と電気工事、建具改修工事を実施する。
すでに実施設計業務を実施(山根設計)しているが、電気室の設備が予想外に老朽化が進んでおり、改修に伴う調査と検討が必要になったため、設計委託料を1300万円追加し、新たに設計業務を実施する。
これに伴い、実施設計業務の履行期限を当初の令和8年3月13日から令和8年5月末に延期する。改修工事(管工事、電気工事、建具改修)は令和8年度当初予算で執行する予定だ。想定事業費は概算9000万円。
※以下は2025年9月25日の記事
鳥取市武道館空調設備設計は山根設計、 事業費は9千万 令和8年度に
鳥取市建築住宅課は、2025年9月24日に武道館空調設備実施設計業務を入札し、山根設計が435万円で落札した。工期は令和8年3月13日。空調設備だが、2階の柔剣道場の客席に据置型を設置するか、天井に天吊型を設置するか今後の設計協議で検討する。空調設置費は約9000万円。ただし断熱改修費は含まれていない。
2025年09月24日 10:10 – 設備設計
●武道館空調設備実施設計業務
(鳥取市東町一丁目地内)
①山根設計:435万円
②樟設備設計事務所:437万円
辞退=LET、テイク、福田設備設計
【備考】令和8年3月13日まで。建築コンサル.建築住宅課学校建設係 主幹 竹俣 和美
※以下は2025年2月28日の記事
鳥取市生涯学習・スポーツ課は令和7年度、鳥取市武道館(鳥取市東町1-326)の空調設備設置に関連した設計業務を計画している。
近年の猛暑に伴い、全国的に空調整備の需要が高まる中、令和5年12月市議会で「鳥取市武道館に空調(冷房設備)の早急整備を求める請願」が提出され、採択されたことを受けて整備を決めた。
【空調設置場所】
令和6年度に空調機種や設置場所、概算事業費などを検討しており、空調機種と設置場所について「1階は補助道場、2階は柔剣道場観客席に設置する」ことが決まった(参照:下記平面図)。
※2階の柔剣道場だが、観客席後ろの通路に据置型、または天丼のフラットな部分に天吊型を設置予定。競技場の直上は、勾配天井で中央に吹き抜けがあり空調の設置は困難だ。
また据置型は風量が強く競技者に直接冷房が届くが、騒音が非常に大きい。天吊型は騒音に問題無いが、風量が弱く中央部分が冷えに<い。 これらの課題については実施設計業務の中で再検討する。

【事業費・維持管理費】
空調設置費は約9174万円を想定しており、内訳は機器代金、設備・電気工事費等などで、断熱改修費は含まれていない。
また年間の維持費はガス式:約154.2万円、電気式:約335.6万円と算定している(いずれも機器保守費を含む)。
ただし令和7年度に予定している実施設計業務で再度比較検討する。
【今後のスケジュール】
令和7年度に実施設計業務を行う。予算額は1300万円。令和8年度に設備工事に着手する。
【そのほか】
鳥取市武道館は一般的な体育館とは違い、武道におけるケガや事故防止を図るため床下にスプリング等が入った専用施設。市民体育館等で代用することは難しく、早期の空調設置が求められている。