八頭郡若桜町は9日、若桜伝統的建造物群保存地区保存活用計画を明らかにした。保存地区は若桜町字新町、上町から農人町など東西約680m、南北約740m、面積約9.5haの範囲で、主に明治から昭和30年代にかけて建てられた伝統的な建造物群が今日までよく残されている。
保存整備計画によると、昭和30年代までに建てられた主屋・土蔵・付属屋と社寺建築を「伝統的建造物」(下図)に特定し、主にその外観を維持するための復元的手法で修理するほか、積雪荷重や耐震性の向上に努める。
また水路などの環境物件は基本的に現状維持するが、コンクリート護岸を石積みに復元したり、グレーチングを撤去し水路を開放する。

そのほか、保存地区周辺に観光客向けの公衆トイレ・ポケットパーク・観光駐車場等の整備を検討し、街路や水路に関しては、まちづくりの方針に基づき、道路の美装化、電柱の取り扱い(撤去など)、歴史的水路の開渠化や護岸整備を検討する。屋外広告物については町と住民と協議しながら保存地区の歴史的風致に合わせたルールづくりを確立する。
なお、修理や修景にあたり、家主らに補助金を交付するほか、設計相談などの技術支援、固定資産税の軽減などを実施する。また防災計画を策定し、火災など防災設備の充実に努める。
昨年(令和2年)に矢部町長に聞き取りしたところ「まず保存活用に意欲のある方の住居を対象に外観改修などに取り組みたい。1軒をモデルケースのように整備することで、近隣の方の”呼び水”になってほしい」と期待していた。