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コラム・八頭町 新本庁舎移転は凍結、優先課題は移住定住促進、郡家駅周辺整備か

投稿日:2023年12月03日 12:07 更新日:

〇八頭町の新庁舎移転計画が令和10年度以降に延期となった。10年度に着工ではなく、令和10年度から基本構想・計画など一から始めるのなら、供用開始まであと10年程度かかるかもしれない。えらい長丁場だ。
 八頭町内の住民はこの問題をどのように受け止めているのか。複数の関係者に聞いてみた。

〇八頭町本庁舎を県八頭庁舎敷地に建設することに、どうやら異論はない印象だ。県施設と合築すれば、設計施工から着工~竣工まで県が面倒をみるだろう。用地取得などの手間も不要だ。また財務省は「役場庁舎を国や県などの施設と合築する場合は、補助金などの優遇措置を用意する」と話しており、財政に不安のある八頭町にとって悪い話では無い。

〇加えて、ネットの普及により行政サービスの大半をコンビニや郵便局などが肩代わりするようになった。町役場に求められるのは「防災対策や災害復旧、道路などの維持管理が中心。そういう意味で県八頭庁舎(八頭県土整備事務所)と合築するのは、災害時の情報収集・初動体制などが拡充し安全・安心なまちづくりに寄与する」と関係者は話す。

〇当面、事業は凍結せざるを得ない。問題は事業が本格化するまでの5年間をどうするのか。八頭町内では「庁舎問題はひとまず置いて、より重要な事業に方向転換すべき」という声が高まっている。それは「郡家駅周辺のにぎわいづくりと移住定住促進」だ。

〇すでに郡家駅西側などの宅地は森本興産や日興土地開発といった不動産会社が用地の大半を取得済みで、分譲地を買い求める動きも活発だ。県職員も「八頭郡で唯一、今後も大幅な移住者の増加が見込める地域」と認める。この流れにさらに拍車をかけるため、移住者への優遇措置を充実するべきだろう。

 国道29号津ノ井バイパスの4車線化も動き始めた。朝晩の渋滞が解消され、鳥取市内へのアクセスがスムーズになることで、八頭町内への付加価値は高まる。
 気になるのは八頭町堀越から郡家警察署までの渋滞だが、これも以前計画が上がっていたバイパス整備(4車線化)を具体化することで解消する。

〇長年の懸案である郡家駅周辺活性化事業は避けられない取り組みだ。郡家駅の跨線橋整備が決まったところだが、東側ロータリー周辺の商店街活性化など課題は少なくない。関係者の中には「郡家駅沿いの防災倉庫や郡家コミュニティセンターにまとまった町有地がある。ここに図書館を整備し、住民や八頭高校の学生らが集う施設を整備してはどうか」と話す。近年、八頭高校の学生数も減少傾向にあり「学生や地域住民、新興住宅地の住民らが集い、交流するエリアを用意することが、次世代のまちづくりにつながる」という。老朽化した郡家中央公民館を駅周辺に整備することや、福祉施設や病院などの誘致も、まちづくりに欠かせない課題だろう。

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