鳥取市農林水産部は17日、切立池浚渫工事に係る損害賠償請求訴訟の裁判経過を明らかにした。
【提訴理由】
鳥取市の故意または過失によって直接または間接に一部の競争入札参加者に対してだけ予定価格と調査基準価格に関する特別な情報が違法に与えられ、平等に与えられなかった原告が構成員として参加する共同企業体が本件入札の落札者となるべき地位を奪われた。損害賠償額は5172万2000円で、内訳は逸失利益4702万円、弁護士費用470万2000円。
【鳥取市の方針】
これについて鳥取市は「提訴理由に掲げられた事実はない」として損害賠償請求の棄却を求めた。
【裁判の経過】
現在、裁判の争点の整理を行う弁論準備が行われており、令和3年7月9日に5回目の弁論準備を行う予定だ。
| 第1回弁論準備(令和2年12月2日) | 被告答弁書(訴状への反論)の内容確認 |
| 第2回弁論準備(令和3年1月29日) | 被告答弁書に対する原告の反論(原告第1準備書面) |
| 第3回弁論準備(令和3年4月9日) | 原告第1準備書面に対する被告の反論(被告準備書面(1)) |
| 第4回弁論準備(令和3年5月14日) | 原告第1準備書面に対する被告の反論(被告準備書面(2)) |
| 第5回弁論準備(令和3年7月9日予定) | 被告準備書面(1)、(2)に対する原告の反論 |
【6月補正予算について】
令和2年11月に訴訟委任した今回の「切立池浚渫工事に係る損害賠償請求事件」が令和2年度で解決せず、令和3年度へ持ち越されたため、弁護士費用(成功報酬493万2千円)を6月補正予算に計上した。
【切立池浚渫工事】
鳥取市覚寺地内の切立池に沈殿した鉛などを浚渫する工事で、期間は令和2年9月24日~令和3年8月31日まで。設計金額は2億2950万5000円(税抜)。なお、この工事の調査基準価格は2億1090万円(税抜)。
また令和2年7月28日に入札したところ、共同企業体8者(1者入札辞退)が参加し、調査基準価格と同額の3者で抽選したところ、「美穂・桜宮特定建設工事共同企業体」が落札した。
その後、入札に参加したさくら建設が、入札結果を不服として損害賠償を求め令和2年10月8日に鳥取地方裁判所へ提訴した。