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若桜町 古民家を活かした分散型ホテル事業~NOTEと連携し令和9年度(2027年度)開業へ

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 八頭郡若桜町と八頭県土整備事務所による意見交換会が2026年6月22日に開催され、同町が推進する~NIPPONIA(ニッポニア)事業~若桜町分散型ホテル事業計画~の進捗状況が報告された。本事業は、若桜宿内に点在する古民家や空き家(遊休不動産)を客室やフロントとして再生し、町全体を一つのホテルに見立てる「分散型ホテル」を展開する先進的な観光まちづくりプロジェクト。

背景と狙い~地域の課題を「稼げる観光産業」へ

 若桜町では、町内における宿泊施設の不足、観光客の滞在時間の短さ、増加する空き家の活用ノウハウの欠如といった地域課題を抱えていた。これらの解決に向け、若桜町は全国各地で古民家再生や歴史的資源を活用したまちづくりを手掛ける「株式会社NOTE」(本社:兵庫県丹波篠山市)と2025年7月に連携協定を締結。 NOTE社が全国で展開する「NIPPONIA」ブランドを活用し、交流人口の拡大と民間投資の促進、そして「お金の稼げる観光産業」の確立を目指して始動した。

これまでの実績と「若桜宿」のコンセプト

 令和7年度(2025年度)には、住民向けの観光まちづくりセミナーや物件視察、ワークショップが繰り返し開催され、地域全体のコンセプトとして「“山桜水明の町”若桜町」、若桜宿エリアのコンセプトとして「時と線を編む宿場町」を掲げた『若桜町観光まちづくりビジョン』を策定した。

 また隣接する岡山県西粟倉村の大茅スキー場再整備などと連動した「三県境広域観光経済圏創生プロジェクト(仮称)」の一環としても本事業は位置づけられており、広域的な観光・地域経済の活性化の起爆剤としても大きな期待が寄せられている。

令和8年度(2026年度)の具体的な取り組みと今後の予定

 今年度は、開業に向けた事業計画の具体化を急速に進めていく。主な取り組みは以下の通り。

①物件の選定・確定: フロント棟を含めた計3棟の古民家・空き家の活用を検討。

②事業体制の構築と収支計画:運営を担う地域まちづくり会社(SPC)の組成に向けたコアメンバーを確定するとともに、具体的な収支計画を作成。

③設計・資金調達:建築のラフプランを作成して工事概算費を算出するとともに、地元の鳥取銀行、山陰合同銀行、信用金庫などへ事業説明を行い、資金調達(ファイナンス)を進めていく。

 本事業には、国の「地域の観光資源充実のための環境整備推進事業(補助率1/2、最大2億円)」などの補助金の活用が見込まれている。

 今後のスケジュールとしては、令和8年度(2026年度)中に物件調達や資金調達、建築設計のラフプラン策定などを終え、令和9年度(2027年度)の事業開始・ホテル開業に向けて着実に準備を進めていく見通し。歴史ある若桜宿の町並みを活かした新たな滞在型観光の展開に、大きな期待が寄せられている。

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