オーストリアの森林研修所をモデルとした「全天候型実習施設、愛称・ゲートホルツ(Gut Holz)」が完成し、来月(4月)15日にオープニングセレモニーを開催することになった。
業務の少ない冬季等に天候に左右されずにチェンソーなどを研修・訓練する施設で、県営施設では初めて県産木材と鉄骨を使ったハイブリッド構造を備えており、建物強度を飛躍的に高めている。
施設名は「鳥取林業技術訓練センター・全天候型実習施設」で、鳥取市河原町の鳥取県林業試験場内に新設した。
【主な特徴】
主な特徴をみると、高さ約7mの大空間を確保し、一度に20名程度の受講生に対して複数の訓練装置を使った研修が可能となったほか、県営施設では初めて、県産木材と鉄骨を使ったハイブリッド構造を採用。木材の弱点を鉄骨で補う形で、県内で一般的に流通している木材の使用が可能となった。
ちなみに、施設内に新設した訓練装置は、伐倒反復訓練装置(1基)、風倒木伐採訓練装置(1基)、枝払い訓練装置(4基)とキックバック装置(1基)。
また県内産のCLT(直交集成板)や構造用合板も用いて建物の強度を高めており、林業労働災害防止のための研修施設として利用する以外にも、県民や建築関係者に対して県産木材の新たな活用方法をPRする施設としても期待される。

【建物規模・構造】
建物構造・規模は木造平屋建延べ72㎡で、使用した木材12.84m3は全て鳥取県産のスギ材。昨年(令和3)年10月11日に着工し令和4年3月15日に竣工した。
設計は㈱白兎設計事務所、施工は中央建設。総事業費3380万円を投入した。このうち1/2は地方創生推進交付金を充当。
なお、施設の館銘板は鳥取県を代表する書家の柴山抱海氏(鳥取県書道連合会会長、鳥取県書道連盟会長)が揮毫した。