国土交通省が12月上旬に発表した「災害級の大雪時は山陰道(鳥取IC~はわいIC間)とこれに並行する国道9号を同時通行止めにする」という除雪体制について、平井伸治鳥取県知事が「沿線地域の孤立を招くなど影響が甚大」と再検討を申入れたことから、この方針を撤回し、従来通りの除雪体制をより強化
する方針に変更した。
次週12月21日(火)に冬期道路交通確保会議を緊急開催し、除雪対応について再度確認・情報共有し、連携して冬季除雪を展開する。
【経過】
県土整備部道路企画課によると、今回の同時通行止めの方針を受け、12月15日に鳥取県知事と中国地方整備局長が面談(ウェブ会議)を実施。国土交通省は「2路線が同時通行止めとならないよう除雪する」と当初方針を撤回した。
【鳥取県の申入れ】
平井知事は12月15日(水)午後4時から、国土交通省・多田中国地方整備局長にウェブ会議で申入れた。
知事は「山陰道と国道9号の同時通行止めは、鳥取市(旧気高郡)など孤立させる恐れがあり、社会的影響があまりにも大きい。最低限、どちらか一方の道路が必ず通行できるよう配慮いただきたい」と話し、一律の基準を適用して通行止めの撤回と広域迂回の呼び掛けを早期に実施することを申し入れた。
多田中国地方整備局長は「通行止めの恐れがある降雪が予想される際は、広域迂回の呼びかけなどを近畿・九州地方整備局やNEXCO西日本等を動員して対応する。道路管理者として機動力を最大限に発揮して同時通行止めを防ぎ、極力交通を確保するよう除雪する」と回答。
一路線を集中的に除雪し、孤立しないよう対処するほか「通行止めは、積雪量等の一定の基準で行わず、路線ごとの除雪、降雪、渋滞状況等を総合的に判断し、関係機関と調整する」とした。
11月に開催された冬期道路交通確保対策会議の資料を見直し、21日に再度対策会議を開催し、国・県・市で情報共有することになった。
(以下は令和3年12月2日の記事)
県土整備部 豪雪時交通確保「山陰道・国道9号・鳥取鹿野倉吉線を同時通行止めに」~智頭町豪雪が基準
県土整備部道路企画課は、冬期道路交通確保対策の一環として「国土交通省が山陰道の鳥取IC~はわいIC間と国道9号を通行止めにした」場合、「鳥取市桂見から気高町上光までの県道鳥取鹿野倉吉線を通行止めにする」方針を決めた。
令和2年に北陸地方で発生した大雪による幹線道路上での大規模な車両渋滞を踏まえ、災害級の大雪時に高速道路とそれに並行する国道等を同時に通行止めとする方針を国土交通省が決めており、鳥取県内では山陰道(鳥取IC~はわいIC間)とこれに並行する国道9号を同時通行止めの対象区問に設定している。
同時通行止めとする場合は、県土整備部は事前の広報活動を行い広域う回を促すとともに、う回車両による大規模な車両滞留を回避するため、県道鳥取鹿野倉吉線(鳥取市桂見~気高町上光)を通行止めとする。
【同時通行止めの区間】

大雪時に大型車両のスタックによる通行止めが多く発生する①山陰道と②国道9号、急カーブや急こう配が続く③県道鳥取鹿野倉吉線の3路線。
①山陰道(鳥取IC~はわいIC)
②国道9号(鳥取市伏野~湯梨浜町はわい長瀬)
③県道鳥取鹿野倉吉線鳴取市桂見~気高町上光)
~以上3区間を同時通行止めとする。
【判断の目安】
2時間連続5cm以上または1時間10㎜以上の降雪が継続し、積雪深が80cmを超える恐れがある場合。この判断基準は、平成29年1月豪雪時に智頭町の国道373号で車両滞留が発生した時点の積雪深(79cm)を基に設定している。
