八頭県土整備事務所と八頭町との意見交換会が令和8年7月8日に開催され、国道482号船岡殿~日下部から国道29号まで東西をつなぐバイパスルート整備について協議した。
令和6年度から県財政課にたいして予算要求を繰り返しているが、いまだ事業採択されていない。今回の会合で事業化への課題や問題点が取り上げられており、これらをまとめてみた。
【協議記録・国道482号の整備推進と地域活性化に関する検討】
【背景】
八頭町の広域的な幹線道路網は、国道29号、鳥取自動車道に結ぶ県道河原インター線、国道482号等によって構成されており、住民生活や産業経済活動の基盤を支えている。しかし、国道482号の一部区間においては依然として未改良部分が残されており、安全性の確保および地域間交流の促進に向けた道路整備が急務となっている。一部児童通学路もあり、歩道整備を求める声も聞こえている。
1.八頭町からの要望:観光ネットワークの構築と安全性・アクセスの向上
(八頭町建設課)
道路網の整備は、住民生活の安定のみならず、地域経済や産業活動を支え、広域的な交流を促進するための最重要基盤であると認識している。
現在、国道482号の船岡殿から日下部地内を経て国道29号に接続するルートにおいては、未改良区間が存在することから「安全性の向上」が大きな課題。家屋移転を伴う等の理由から、これまで改良の見込みが立っていない状況にありますが、町としては早期の道路整備を強く要望いたします。
本区間の整備が実現すれば、安全性の向上はもとより、町内の主要な観光資源である「大江の郷自然牧場」「竹林公園」「隼駅周辺」を一本の線で結ぶことが可能となり、各施設間の相互連携による相乗効果が期待できます。さらに、鳥取自動車道・用瀬インターチェンジへのアクセス性も大幅に向上し、広域的な地域間交流の促進に大きく寄与するものと考えております。
2.八頭県土整備事務所計画調査課からの回答:予算採択に向けた課題と現状
八頭県土整備事務所・田中勲副所長
ご要望いただいた国道482号は、災害時等における「緊急輸送道路」に指定されている重要な路線です。ご指摘の通り、一部に未整備区間が残されていることは防災上の大きな問題であり、高速道路ICから観光地、あるいは観光地間を結ぶネットワーク化の実現に向けた道路整備は、県としても極めて重要なテーマであると認識しております。
そのため、八頭県土整備事務所としても、本路線の整備の必要性を整理した上で、令和6年度予算から継続して予算要求を行ってまいりました。しかしながら、県の財政当局からは以下の2点について指摘を受け、現時点では事業採択に至っておりません。
1. 整備効果および費用対効果(B/C等)が不透明であること
2. 全体事業費が約25億円と多額に上ること
これを受け、同事務所として全体事業費の精査・見直しを行っているところですが、事業採択に向けた次のステップへ進むためには、さらなる「整備効果を裏付ける具体的な材料」が必要不可欠な状況です。
3.今後の対応と連携について:具体的な活用策の策定へ
具体的には、財政当局等を納得させる材料として、「現在の未整備状態が、町の観光振興においてどのようなボトルネック(隔路)となっているのか」、また「道路整備後、観光周遊等にどのように活用していきたいのか(想定される具体的な周遊ルートなど)」という点を明確に示す必要があります。
つきましては、事業の早期採択をめざすため、八頭町におかれましても「現在の障壁となっている要因」や「整備後の具体的な活用策・期待される効果」について詳細にご検討いただき、県への情報提供およびデータ等の共有をお願いしたいと思っています。
~これら問題について、八頭町からは「ただ単に利便性や安全性の向上を訴えるだけでなく、約25億円の投資に見合う~具体的な地域活性化へのストーリー~を提示することが重要と理解した。町としても、本路線の整備がもたらす観光周遊ルートの構築や経済効果について速やかに検討を進め、県と連携し事業採択に向けたアピール材料をまとめたい。と話した。
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