計画・構想

とっとり弥生の王国推進課 妻木晩田遺跡でボーリング調査、整備基本設計など計画

投稿日:2021年05月03日 06:46 更新日:

 県地域づくり推進部とっとり弥生の王国推進課が令和3年度に実施する妻木晩田遺跡調査整備事業をまとめた。事業は①遺跡整備・発掘調査と②遺跡整備・基本設計・維持管理。
①遺跡整備・発掘調査に4070万8千円(うち国補助2030万4千円)を投入するほか、②遺跡整備・基本設計・維持管理などに1499万円を予算化しており、今年度は、松尾頭地区谷部でボーリング調査を実施し、国史跡妻木晩田遺跡の集落像を解明する調査研究を継続的に進めるほか、未整備の仙谷地区墳丘墓群整備基本設計業務の発注、高床倉庫の修繕、落石防護柵の新設などを計画している。

①妻木晩田遺跡調査整備事業(発掘調査)

【妻木晩田遺跡の整備・発掘調査】
 国史跡妻木晩田遺跡の集落像を解明するため、発掘調査年次計画に基づき「とっとり弥生の王国調査整備活用委員会」の指導助言を得ながら発掘調査を実施する。また調査研究年報等により調査研究成果を情報発信する(全体4070万8千円)。

(発掘調査)
①内容確認調査(国補1/2)・仙谷1号墓・妻木新山地区2区の北西斜面部と北東斜面部
②ボーリング調査(国補1/2)→松尾頭地区谷部
③自然科学分析委託(国補1/2)
④分布調査
⑤出土品整理作業(国補1/2)
~以上2018万8千円(国補助除く)

(とっとり弥生の王国調査整備用委員会の開催等)
①とっとり弥生の王国調査整備活用委員会(国補1/2)
②調査研究現地指導(国補1/2)
③委員・文化庁連絡調整等事務(国補1/2)
~以上160万4千円

(発掘調査研究年報刊行)
 発掘調査成果等をまとめた調査研究年報を刊行し、最新の調査研究情報を発信する。単県事業(47万8千円)

(出土品再整理)< 〇整理作業員による出土品等の整理・復元(国補1/2]:10万円 ○事業目標調査課題を解決し、妻木晩田遺跡の全体像を明らかにする。 ・調査課題
A)集落の構造と変遷に関する問題
B)墓制に関する問題
C)生活空間・生業に関する問題
D)古環境に関する問題
E)弥生時代以前、弥生時代以降の妻木晩田遺跡とその周辺に関する問題
→長期計画第皿期では、課題Aを中心に課題C、課題Dの解明を目指す。

【参考・事業経過】
 これまでの取組をみると、
・平成22~24年度に仙谷地区調査、
・平成25年度に松尾頭地区
・平成28年度に妻木山地区谷部
・平成29~30年度に松尾頭地区
・令和元~2年度に妻木新山地区斜面部
~以上を調査している。


②妻木晩田遺跡整備・基本設計・維持管理
 令和3年度は、復元建物の改修工事を1棟を実施するほか、仙谷地区墳丘墓群整備基本設計に着手する。また進入路の安全を確保するため、土留鋼板を用いて落石防護柵を設置。
 さらにとっとり弥生の王国調査整備活用委員会の指導・助言を得ながら、早期に第1期未整備エリアを完成させる(1499万2千円)。

【既設公開施設再整備事業】
①妻木山地区復元建物修繕(単県)
 茅の腐食と雨漏りが顕著なMK219号掘立柱建物(高床倉庫)の屋根修繕(茅葺き替え)を行う(283万1千円)

②第1期未整備エリア整備(基本設計)
・仙谷地区墳丘墓群整備基本設計:796万円(うち国補1/2)~第1期整備未整備の仙谷地区墳丘墓群の整備手法を決定するため、整備基本設計を実施する。

③とっとり弥生の王国調査整備活用委員会(整備活用部会)の開催など(169万7千円・うち国補1/2)
・史跡妻木晩田遺跡及び史跡青谷上寺地遺跡の整備活用の方法、計画に関する事項を検討する「整備活用部会」(委員8名、うち3名は公募)を3回開催。
・整備現地指導等
・仙谷地区墳丘墓群等の整備公開手法について、上記委員会委員と委員外の有識者(保存科学等)を現地に招き専門的見地から指導、助言を得る。

④その他(単県:250万4千円)
・大規模遺跡調査連絡協議会開催~新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期となった協議会を開催。
・進入路落石防護柵設置(単県)~進入路の安全を確保するため、土留鋼板を用いて落石防護柵を設置する。

【現状】
 取組状況をみると、第1期整備は一部を除きほぼ終了しており、仙谷地区及び妻木山地区の一部未整備範囲について、調査整備活用委員会の指導、助言を得ながら整備・活用のあり方を検討している。
 また整備後約20年が経過し、経年劣化により倒壊等のおそれがある復元建物について状態を監視しながら順次再整備を行い、安全に見学、活用ができる環境を維持している。
 復元建物は日常的な点検によって状態を注視しながら、適時維持管理作業員による小修繕(指定管理者による作業)を行い、経年劣化による損傷を最低限に抑制するとともに、公園景観を適切に維持している。

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