県企業局工務課は21日、日野川工業用水道事業「PC管健全度判定業務委託」の調査結果について、県議会に報告した。
それによると、境港市内の水管橋2橋を調査した結果、PC鋼線破断の可能性が高いものや、破断を確認しており「緊急に対策を講ずる必要がある」と7管を評価しており、今後は安全対策や機能維持の方策を検討する。
【経過】
日野川工業用水道は昭和43年の供用開始から50年以上が経過し施設の老朽化が懸念されており、平成28年から5年ごとにPC管の健全度判定を実施しPC管本体の健全度を把握しながら適切な管理体制を整えている。
引き続き、健全度判定結果について分析を進めるとともに、昨年まで内面止水バンド取付を約80箇所としていたが、令和4年度は約130箇所へ拡充。適切なメンテナンスを実施し管路の安全性を高める。機能維持を確保する方策も検討する。
【調査概要】
管内調査は令和4年3月12日、13日に実施した。
調査対象は、北砂浜橋水管橋上流部10管((境港市佐斐神町))と川向前橋水管橋下流部10管(境港市麦垣町)の2橋。
主な管内調査は、
(1)超音波によるカバーコート部材厚測定
(2)電磁誘導法によるPC鋼線の劣化(錆・破断)の可能性判定
(3)目視による管内内面のひび割れや剥離、漏水等の確認
~以上3点。独立行政法人水資源機構の「PC管本体の劣化に関する調査・診断マニュアル(案)」により健全度を判定した。
| 水管橋 | 劣化度Ⅰ | 劣化度Ⅱ | 劣化度Ⅲ | 劣化度Ⅳ |
| ①北砂浜橋水管橋 | 1管 | 0 | 6管 | 3管 |
| ②川向前橋水管橋 | 1管(6管) | 3管(4管) | 2管 | 4管 |
※参考
劣化度Ⅰ:健全な状態。当面は問題ない。10年以内に再調査が望ましい。
劣化度Ⅱ:今後10年程度で劣化度Ⅲ、Ⅳに至る可能性がある。
劣化度Ⅲ:PC鋼線発錆の可能性が高い、あるいは発錆を確認しており、早期に対策を講ずる必要がある。
劣化度Ⅳ:PC鋼線破断の可能性が高い、あるいは破断を確認しており、緊急に対策を講ずる必要がある。
※注:②川向前橋水管橋のカッコ内の数値は平成28年度の数値。
なお、平成28年度に②川向前橋水管橋下流部を調査しており、その評価は「劣化度1」が6管、「劣化度2」が4管だった。
