鳥取市は、旧ダイエー鳥取店を取得・活用している「鳥取市役所駅南庁舎」(富安2丁目)について、施設設備の老朽化に伴う大規模改修計画を進めている。このほど同庁舎の空調設備および照明設備改修に係る実施設計業務の仕様をまとめており、9月1日に入札業務を執行する。
改修工事費の概算額は約1億9,950万円(税込)を見込んでおり、建設工期は令和9(2027)年10月から令和10(2028)年3月までを予定している。
【1 取得の経緯と老朽化の現状】
駅南庁舎の建物(鉄骨造、地下1階・地上6階、延べ面積27,796.01㎡)は、かつて大型商業施設「ダイエー鳥取店」として営業していたもので、平成16(2004)年度に鳥取市が駅南庁舎として取得した。さらに令和元(2019)年度には建物全体の完全取得を行った経緯がある。
建築および取得から長年が経過した現在、各種設備の老朽化が顕著となっており、維持管理費や維持コストの増大、エネルギー効率低下への対応が課題となっていた。市では安全性や快適性を確保し、行政サービス機能を支える基盤として、段階的な改修・更新工事を着実に推進していく方針だ。
【2 求める機能(改修仕様)】
今回の改修事業では、主に空調設備と照明設備の全面的な更新が計画されている。
〇空調設備改修 対象範囲:地下1階および2階の「GHP6系統」
更新方針:市が指定する機器を参考に、同等以上の性能を有する最新機器を選定する。
重量条件:室外機の設置場所が鉄骨架台であるため、付属物を含めた総重量が既設機器を超えないよう検討を行う。
再利用検討:既存の電源、配管、制御線については再利用を検討し、再利用不能と判断された箇所を明示して更新する。
〇照明設備改修
対象範囲:5階の照明設備
更新方針:全照明機器を省エネ性能に優れたLED照明へ更新する。
【3 現場施工条件】
庁舎の運用や利用者の安全に配慮し、以下の現場施工条件が設定されている。
〇搬入・資材管理:室外機の搬出入には揚重機の使用を想定し、安全な搬入経路を検討。機器や資材の保管場所は調査職員と協議の上で計画を立てる。
〇動線配慮:工事期間中は、施設利用者および施設管理者の安全な動線を確保できるよう配慮した仮設計画を作成する。
〇環境・アスベスト対応:工事対象箇所の全ての部材について、アスベスト含有に関するサンプリング調査(図面および現地調査)を行い、一覧表で整理する。
〇発注条件:「鳥取市営繕工事における週休2日工事実施要領」に基づき積算を行う。
【4 建設工期・事業スケジュール】
業務名称:駅南庁舎空調設備等改修実施設計業務
設計履行期限:令和9(2027)年3月12日まで(機器の指定時期は概ね令和8年10月頃)
※建設工期(改修工事):
空調設備改修:令和9(2027)年10月 〜 令和10(2028)年3月
照明設備改修:令和9(2027)年10月 〜 令和10(2028)年3月
なお、改修工事期間中は対象客室の利用を一時停止することについて検討が進められている。
【庁舎概要・設計条件まとめ】
施設名称:鳥取市役所駅南庁舎
所在地:鳥取市富安2丁目138-4(敷地面積:5,789.51㎡)
構造・階数:鉄骨造・地下1階、地上6階(延べ面積:27,796.01㎡)
耐震安全性分類:構造体Ⅱ類/建築非構造部材B類/建築設備乙類