鳥取県土整備事務所が国府町で事業実施している県道三代寺宮下線(中郷~町屋工区)の道路改良事業に関する経緯、事業概要と今後の見通しをまとめた。
【事業経緯~歩行者安全確保と交通の円滑化が急務】
同事業の対象となっている鳥取市国府町中郷から町屋にかけての区間は、通勤・通学路として日常的に多くの住民が利用している。
しかし、エリア内にある中郷橋は車道幅員が非常に狭く、大型車両同士のすれ違いが困難な状況が続いていた。さらに歩道も未整備な箇所があり、通学する児童・生徒をはじめとする歩行者の安全確保が長年の大きな課題となっていた。
これらの危険箇所を解消し、地域住民が安全に、そして車両が円滑に通行できることを目的に、平成28年度から道路改良と橋の架け替え事業をスタートした。

【事業の概要~県道2路線にまたがる一体的な道路改良】
同事業は県道三代寺宮下線だけでなく、交差・接続する県道鳥取国府岩美線も含めた一体的な整備を進めている。
〇事業箇所: 鳥取市国府町中郷 〜 町屋地内
〇事業延長: 総延長 580m、うち県道三代寺宮下線: 210m 、県道鳥取国府岩美線: 370m
〇事業期間: 平成28年度〜令和11年度(予定)
主な整備内容は、中郷橋の架け替えと車道拡幅、歩道設置・拡幅の3点。
【現在の進捗~新橋架け替えは山場を迎え、上部工事へ】
これまで着実に工事が進められており、橋を支える土台となる部分の工事(橋梁下部工事)は完了済み。
現在の進捗と直近の動きは以下の通り。
①令和7年6月: 新しい中郷橋の「橋梁下部工事」完了。
②令和8年2月(現在): 大型クレーンを現場に投入し、橋上の道路部分を造る「橋梁上部工事(桁の架設など)」を重点的に実施中。
現場は新しい橋の姿が目に見えて形作られる、事業全体の大きな山場を迎えている。

【今後の予定と課題~令和11年度の完了を目指す】
事業は折り返し地点を過ぎ、令和11年度の全体完了に向けて今後も工事を継続する。
令和8年度の概算要求額は、3億6800万円で、このうち工事費は3億1000万円、測量設計費1800万円、用地補償費4000万円。
令和8年4月現在、上部工を施工中で、取水期までに護岸は完成予定。令和8年10月頃から迂回路の撤去工事を発注予定。令和8年度末から左岸道路改良工事に着手する予定だ。
また同事業に関連する、県道と市道の振替(岩倉交差点付近~宮ノ下小学校交差点間の県道鳥取国府線と県道鳥取国府岩美線、市道立川甑山線の振替に係る調整・協議について、鳥取県土整備事務所と鳥取市が調整協議を行う。
※今後の主な予定とスムーズな進捗に向けたポイントを列挙した。
〇インフラ移転の調整と施工~道路拡幅や橋梁架け替えにともない、下水道管などの地下埋設インフラの移設工事が必要となる。
〇橋梁周辺の道路アプローチ整備~橋梁上部工事が完了したのち、新しい橋と現道の高さを滑らかにつなぐための道路改良や舗装工事、そして歩道設置工事へと移行する。
同事業は、地域の悲願である「誰もが安心して通れる道」を実現するもので、工事完成に向け、安全第一で着実に事業を進めなければならない。