鳥取県土整備事務所が令和10年度の事業完了(暫定)をめざす県道鳥取鹿野倉吉線(高住〜良田工区)の道路改良・歩道設置事業の進捗状況と今後の予定について調べてみた。
【事業経緯・目的】
同事業の対象となるのは、鳥取市高住(大宝工業鳥取工場の東側)から良田(鳥取市下水道吉岡クリーンセンターの西側)にいたる全長2,200mの区間。
この路線は人家が近接している一方で歩道が未整備の箇所が多く、急カーブが連続することから、安全性の確保が以前から課題となっていた。事業の主な目的は、現道の拡幅と線形改良を通じて車両や歩行者の安全・安心な道づくりを行い、交通事故多発箇所を解消することにある。
また、青島周辺が「山陰海岸ジオパーク散策モデルコース」に指定されていることや、湖山池周辺でウォーキング大会が開催されるなど地域の観光やスポーツツーリズム・エコツーリズムの振興に寄与する重要な歩行散策コースとしても位置づけられている。
さらに、山陰道鳥取西道路で交通障害が発生した際の代替道路としての機能強化という側面も持つ重要路線だ。
【事業概要】
事業区間: 鳥取市高住〜良田。計画延長: 2,200m。計画幅員: 6.5m(総幅員 13.0m)。事業期間: 令和10年度完了予定(暫定計画)
※集落や観光施設周辺は両側歩道を整備
現在の進捗状況と令和8年度の予定だが、現在は主に1工区(高住地内)と4工区(良田地内)で重点的に事業を展開しており、5工区(L350m)については令和6年度に暫定供用を開始している。
令和8年度は以下の工事を計画している。
①高住地内(1工区・2工区周辺)=ハマヒラ橋の架替えに向けた迂回路の施工(令和7年度補正予算より着手)および、ハマヒラ橋の一部整備を予定。

②良田集落周辺(4工区): 道路の舗装工事を進め、令和8年度中の暫定供用(540m分)をめざす。

その他、移転が完了した箇所から順次、道路側溝を施工する。
今後の課題と鳥取市への依頼】
今後の円滑な事業推進に向け、県から市に対していくつかの調整や予算確保の依頼が行われた。
①インフラの移転調整=道路改良の施工にともない、水道と下水道の移転に係る調整と予算確保。
②クリーンセンターの移設補償=令和3年度より市下水道部が設計等の対応を行っている「吉岡クリーンセンター」の一部移設補償について、令和8年度内に工事等の対応ができるよう調整を依頼。
③公園周辺の協議=今後、青島公園の駐車場部分や高住公園などの支障物件の移転・占用について、継続して調整・協議を進めていく。
同事業は、令和10年度の全体完了・全線の暫定供用開始をめざし、今後も地域住民の安全と観光振興の両輪を見据えて整備を行う。