倉吉市は、旧山守小学校(倉吉市関金町堀2158ほか)の跡地利用について、民間事業者から提案等を求めていたが、ITベンチャー企業と介護事業者から具体的な利活用について申し入れがあったことを19日に明らかにした。
同市では平成29年度から公募により事業者を募集していたが、応募するものが無く、今回は倉吉市が校舎の部分的改修を盛り込むなど事業者の負担を軽減する手法を前提に聞き取り調査(サウンディング)を行ったもの。
【旧山守小学校概要】
所在地は、倉吉市関金町堀2158ほかの敷地1万3272㎡。建物概要は、校舎がW2F(玄関ホールのみRC)1996㎡、体育館S1F1144㎡。なお、土砂災害警戒区域はイエロー。
【ITベンチャー企業の提案】
ITベンチャー企業からは、「移住定住+受託開発+企業連携+集客」の拠点と位置づけ、ITベンチャー企業のオフィス兼居住施設、連携企業のサテライトオフィス、AR・VR体験施設を整備する提案があった。
課題としては、校舎跡地の周辺に生活に必要な機能が集積していないことから、居住、飲食、風呂、パーソナルスペースなどの機能を新たに追加する必要があるほか、施設を分割利用するため、個別エアコンや水道メーターの増設などが求められる。
また県外・国外からの様々な来訪者を受け入れるため、トイレの段差解消・洋式化、階段昇降機・エレベーターの設置などバリアフリー化が条件となりそう。インターネット光ケーブル配線・Wifi環境も不可欠だ。
企業側からは「基本的な設備の整備・改修に要する費用は行政が負担してほしい」と要望しており、さらに市街地から離れており、新たな交通手段を求めている。
【介護事業所の提案】
コンセプトは、「学び・福祉・創造・交流」の地域拠点としており、有料老人ホーム・ディサービス施設、飲食スペース(配食含む)などを設けるほか、研修・セミナースペース、ギャラリー・各種教室・講座スペースなどを配置する。
また施設を整備することで、雇用拡大、高齢者の孤立防止、生きがい創出、子育て支援が可能と説明している。
ただし、セミナーや研修、ギャラリーなど介護事業以外の部分は倉吉市の支援・協力が必要としており、単独で運営するのは困難な面があるようだ。
倉吉市では、2事業者のどちらの案を採用するのか、または両方とも採用するのかなどの具体的な方針は示していない。今回は倉吉市が施設改修し事業者に貸与するケースを想定し、どの程度の事業費や期間などが必要なのかを算定するための聞き取り調査と考えられる。