鳥取市剣道連盟は令和5年11月24日、「鳥取市武道館に空調(冷房設備)の早急な整備を求める請願」を鳥取市議会文教経済委員会に提出した。近年の異常気象により、武道館内部の屋内環境が高温化し命の危険を感じさせる劣悪な状況に陥っているためで、剣道連盟では「早急に冷房設備を更新してほしい」と話している。12月12日開会の市議会常任委で報告があった。
請願理由(全文掲載)
50年で最高気温5℃上昇
近年の夏場の高温は異常です。
開館当時(1971年)の7月の最高気温で30℃ を超えたのは7月19日、8月は18日、9月は3日でありましたが、令和5年(2023年)では、7月は25日、8月は29日、9月は16日と大幅に増えています。特に、「猛暑日」にあたる35℃を超えた日は、1971年の7月から9月までの3カ月間でわずか1日だったものが、2023年7月から9月までの3カ月間で、34日と異常な増加となっています。
このような中、県内小学校・中学校・高等学校などの教育施設はもとより高齢者施設等の公共的施設では、順次、冷房設備が整備されてきました。
1974年、米子市に開館した県立武道館では、県下の武道館で初めて主道場及びサブ道場に冷暖房設備が整備され、規模の大きさも相まって、県大会や中国ブロック大会などの大規模大会で、県立武道館が利用されています。
命の危険
近年の異常気象ともいえる気温の中での稽古や大会は、参加者の危険を伴うとの認識から、中学校。高等学校の大会等で県大会以上は空調設備(冷房設備)の整った会場での開催になり、東部地区、中体連柔道・剣道の選手は、平成29年から今日まで、その都度、県立武道館での試合に臨んでいます。
加えて、各武道団体で外部講師を招聘して行う講習会等を開催する場合、この異常ともいえる高温下の日中に行う講習・講義を考慮すると、鳥取市武道館では参加者や講師・役員ヘの対応等の運営に支障をきたしており、会場変更を余儀なくされているのが実情であります。
他方、少子高齢社会が顕著な鳥取で、このような劣悪な環境の鳥取市武道館では、今後、ますます子どもたちの「武道離れ」「競技人口の減少」や、高齢者の健康や生きがいを実感し、共生社会の実現を目的とした「ねんりんピック」への東部地区における武道分野での参加者減少が起こるものと危惧しています。
また、鳥取市武道館は緊急避難所としても、現状の空調設備では他の公共施設と比較しても対応が困難と言わざるをえない状況です。
武道館は何処にでも作られるものではなく、また、歴史的にも意味合いの深い現在地で、鳥取市武道館は今後も武道の殿堂として位置付けられ、利用・発展していくことが肝要であることから、冷房設備の早急な整備を強くお願いいたします。