近年、兵庫県新温泉町や鳥取県智頭町周辺の駅近くなど、人の生活圏におけるクマの出没情報が相次いでいる。この状況を受け、地域のインフラや開発を支える現場の安全確保に向けた具体的な動きが始まった。鳥取県測量設計業協会東部支部と八頭県土整備事務所が令和8年7月2日に開催した意見交換会の席上、西村和政支部長の提案を受け、八頭県土整備事務所も研修会などの対策を決めた。
変わるクマへの認識と現場の懸念
従来の「死んだふりをすればやり過ごせる」といった認識は過去のものとなりつつあり、現在はクマに対する正しい知識と新たな認識を持つことが強く求められている。特に測量などで日常的に山林や現場に入る作業員にとって、クマとの遭遇は生命に関わる重大なリスク。現場からは「遭遇を完全に避けることは難しい」という懸念の声が上がっており、早急な安全対策が迫られている。

(測量設計業協会東部支部)
県の新部署設立と研修会の提案
こうした状況の中、鳥取県では知事主導のもと、野生動物対策などを専門に行う新たな部署が設立されており、この動きに合わせ、意見交換会の席上で、県の専門部署から講師を招いた「クマ対策講習会(研修会)」の実施が提案され、前向きな回答が得られている状況だ。

(八頭県土整備事務所幹部)
今後の課題~参加メンバーの選定と日程調整
講習会開催に向けて、今後は以下の点を中心に調整を進めていく方針。
〇参加対象者の選定
実際に現場へ出る測量スタッフや隊長職をメインとしつつ、どのような装備を準備すべきかを判断・決定する経営幹部や上層部の参加を促す。
〇日程の選定
現場のスケジュールを踏まえ、効果的な開催時期を検討する。意見交換会では「できるだけ早い時期に開催してほしい」と早期開催を求める声も上がった。
同事務所からは「いつ頃、どのようなメンバーで開催すべきか、現場の意見を反映させ具体的な日程調整に入りたい」としており、早期開催に向けた準備を進めていくことで一致した。