県生活環境部住まいまちづくり課は、県営住宅の空き室を介護事業所に改修し、IoT技術を活用し高齢者の生活環境を向上させるシステムを米子市の永江団地でスタートさせた。4月1日から「社会福祉法人こうほうえん」が運用開始しているが、居住者の評価は高い。
県は令和3年度予算にIoT技術を活用した高齢者の見守りシステムを予算化し本格的に開発する予定で、こうほうえんが高齢者の見守りを行い、緊急通報を受信するシステムを試験的に運用する。
今後も他の県営住宅を対象に高齢者の見守りや生活支援、地域コミュニティの活性化につながる取組みを検討する方針だ。
【施設概要】
事業所を設置・運営するのは社会福祉法人こうほうえん(理事長 廣江晃)で、施設名称はデイハウスながえ(米子市永江280-2・県営住宅永江団地52-1棟233号室と234号室。
施設用途は小規模多機能型居宅介護事業所で、介護が必要な高齢者のニーズに応じて、通いや泊まり、訪問サービスを一体的に提供する施設。
令和3年3月29日(月)午後1時30分から永江団地集会所で開所記念式典が開催され、廣江晃理事長はじめ平井伸治鳥取県知事、伊木隆司米子市長、松井克英永江地区自治連合会長らが完成を祝った。
4月21日現在、定員16名の施設利用者は4名だが、3月15日~19日に永江地区住民向けに施設見学会を行ったところ60名が見学に訪れており、地域の関心は高く今後は利用増が見込まれている。

【背景】
永江団地は昭和48年から54年に建設した県営住宅で最大規模の団地(312戸)で、高齢者世帯が48.7%(152戸)、単身高齢者世帯が27.8%(87戸)を占める。
年々入居者の高齢化が進み、孤独死の増加や自治会活動の維持が課題となっていた。県とこうほうえんは、令和2年6月に「永江団地の高齢者生活支援及び周辺地区活性化に関する連携協定」を締結し、高齢者生活支援をはじめコミュニティ活性化に取り組んできた経緯がある。
具体的には、訪問による安否確認など高齢者の生活支援のほか、島根大学生を講師に迎えた小中学生向け学習支援と食事提供など。コロナ禍で今年1月以降休止していたが、好評につき来5月から再開する予定。
また鳥大生や米子高専の学生を対象にルームシェアを募集したが、現時点では応募がない。