計画・構想

八頭県土 綾木峠、482号バイパスについて、西村所長らが熱弁

投稿日:2025年11月20日 03:13 更新日:


 令和7年11月15日(土)に開催された八頭町と自民党との意見交換会では、同会に出席していた八頭県土整備事務所・西村所長が現在の事業動向をはじめ、懸案となっている綾木峠と西谷~水口間のバイパス整備について説明があった。以下に西村所長、田中副所長の所感や今後の取り組みについて掲載した。

(西村所長)
 まず八頭郡における八頭県土整備事務所の活動状況を説明しますと、まず令和5年の台風7号により私都川に甚大な被害が発生しました。災害復旧工事を現在進めておりますけれど、一部、令和8年度に残すものもありますが、ほぼ、令和7年度内に完了できる見込みとなってまいりました。

 あわせて私都川の浸水被害を防ぐために、河川改修工事を大規模に実施しています。だいたい地権者のみなさんが150人を超えておりましたが、ほぼ同意をいただきまして、7年度に予定していた工事については発注の運びとなりました。
 
 引き続き8年度・9年度にかけて浸水対策をしっかり進めていきたいと思っており、また水口のバイパスや大坪隼停車場線の橋梁架替をはじめ、治山・砂防事業等鋭意進めていく予定です。

【予算状況】
 予算についてですが、新政権に変わりまして、補正予算の編成が進められていると思います。吉田町長からも国土強靭化について要望がありましたけれど、おそらくそういったものを中心に公共事業も期待できるのではないかと。まだ具体的な計画は出てきておりませんが、われわれ県土整備部としては、しっかり補正予算を活用して地域のインフラ整備を進めていきたい。

【人口減少対策】
 さて、私は八頭県土に赴任して半年以上過ぎたわけですが、あらためて福田議長からも人口減少についてお話がありましたが、八頭郡の3町を含めて人口減少の状況について学んだところです。
 中山間地域の人口の減少具合ですが、かなり加速度的に進むという予測がなされています。私が危惧していますのは予算の配分です。昔、よく費用対効果がよく聞かれましたが、同じ尺度で
考えていくと、どうしても中山間地域は人口が少ないので「効果が少ないんじゃないの」という話になってしまう。で、事業はどんどん遅れてしまいますます人が離れていく。

 つまり中山間地域は都市部とは違いますので、人口減少の度合いを見極めながら予算をどう使っていくのか。そういうところも今後はしっかりと考えながらやっていかないといけないのではないか。公共事業に関連した予算は今後も厳しい状況にあることは変わらないと思いますが、今回の県政要望の場でみなさんの意見をしっかり聞かせていただきたい。十分な回答はできない面もありますが、我々としては、できる限りのことをやっていきたいと思っています。

以下、田中副局長が事業説明

【県道津山智頭八東線(佐崎~八河谷)について】
 通称綾木峠についてですが、平成13年頃に県道河原インター線の事業のため休止となり現在に至るわけですが、現在は八河谷の未改良区間の促進を進めているところです。

 今後は峠の整備が焦点となるわけですが、開通後の整備効果とか地域間交流などが取り上げられることになります。同所は高低差もあり、またトンネルも必要となることからかなりの事業費がかかるものと推測されています。公共事業費が横ばいを続けている現状では、事業化のハードルは高い。ただ、我々としてはいつかはやっておきたい計画です。事業再開について引き続き検討したいと思っています。

(西村所長補足)
 要するに若桜・八頭・智頭町が幹線道路でつながっていないことが問題なのです。昔は河原、用瀬、佐治が八頭郡としてありましたので全体でつながっている印象があったのですが、今となっては、智頭町が八頭郡のなかで距離が離れてしまった。

 冒頭、人口減少の話がありましたが、これからどんどん人が減っていく中で、この3町が連携していろんな取り組みをしていくことが大切だと思うので。そのような中、綾木峠の存在が重要になってくるのではないかと。若桜谷については若桜鉄道がありますし、バス路線も機能している。若桜町と八頭町は比較的連携しやすい。しかし智頭町と幹線道路でつながっていないところが智頭町と連携した施策が進んでいない要因ではないかと。

 とはいえ、とてもハードルの高い事業であることは間違いない。ただ、国土強靭化の中で防災の観点からみれば重要な路線と考えられます。半面、費用対効果についても忘れてはならないことだと思います。というのも、鳥取県の場合、10億を超える事業は「事業評価委員会」に諮らなければならない。

 その委員会で事業効果があると認めていただかなければならない。で、費用対効果とは効果をお金に換算して妥当性を考えるものですが、それだけでは中山間地の事業はできませんので、鳥取県の場合は「お金に換えることができない評価項目」を作って事業化をしていこうという取り組みをしています。

 とはいえ、交通量などの問題も入ってきますので、「綾木峠をつなげてどう活用していくか」を八頭郡3町と県が一体となって考えていくこと。たとえば観光周遊なども該当しますし、やはり人の流れを作ることが大切ですし、ここは3町と八頭県土でしっかり連携をとりながら事業化につなげれば、と考えているところです。

【国道482号バイパス(西谷~水口)】
  これは最終的に日下部につながる路線となります。これにより大江の郷に来た観光客を竹林公園やその先の隼駅や国道29号へ誘導することができる観光振興につながるバイパスと考えています。

 ただ現在の優先順位や予算規模により事業化に至っていません。8年度も予算要求したところですが、費用対効果や事業費そのものが多額であることから事業採択にはなりませんでした。

 現在は事業費の圧縮や整備効果の向上などを八頭町と協議しているところですが、このバイパス整備は前述した綾木峠ほど高額ではないので、近い将来、実現したい事業と考えています。地元の後押しを期待しています。

-計画・構想
-, ,

執筆者:

関連記事

no image

県内申請4校68億円、まさかの「全校不採択」「教育課程との一体性不十分」など国が突きつけた3つの共通課題~

 文部科学省が高校教育改革のパイロットケース創設を目指す「高等学校等教育改革促進事業」(第3回公募)の採択結果が公表され、鳥取県から先導拠点校として申請していた4高校(鳥取工業、倉吉農業、鳥取西、境港 …

鳥取砂丘コナン空港に太陽光発電施設建設 県有地1万㎡を無償貸付け

 県交通政策課は、鳥取市湖山町の鳥取砂丘コナン空港の西側県有地の一部約1万㎡を鳥取ビル㈱(鳥取市湖山町西三丁目110番地5)に無償貸し付けする。12月県議会で承認を得て手続きに入る。 貸付期間は、令和 …

no image

鳥取駅前にビジネスコミュニティ施設を整備 令和8年4月から創業支援など展開(鳥取市)

no image

八頭町令和8年6月議会 矢部町長所信表明 逆算する思考、3つの重点施策とは

 令和8年6月12日、八頭町6月定例会が開会し、矢部啓祐町長が所信表明を述べた。  矢部町長は「20年後も豊かに暮らせる町づくり」をテーマに掲げ、バックキャスティング(あるべき姿から逆算する思考)によ …

鳥取砂丘西側整備事業 令和4年度事業計画まとまる~開園50周年・こどもの国全面改修へ

 鳥取砂丘の観光振興や活性化・保全などの全体計画をまとめる第1回鳥取県・鳥取市連携協議会が14日午前に県庁議会棟で開催され、令和4年度の事業計画を決めた。