鳥取市内の信頼できる情報筋によると、山陰近畿自動車道・鳥取~覚寺間(通称・南北線・L7000m)について、「土地所有者・権利関係者等の同意が得られる見通しとなり、都市計画決定に係る諸手続きが本格的に始まる」ことが明らかになった。年明け(令和6年1月)に鳥取県が正式に公表するものとみられる。
それによると今年(令和5年)12月26日ごろ、地元選出の国会議員が鳥取市内の複数の地元有力者らと意見交換。南北線ルート上にある大手企業にたいして「移転を前提とした事業計画」を提示したところ「おおむね同意を得られた」とする報告があったという。移転が施設全体の大規模移転か、社屋など一部の移転となるかは不明。
移転先も明らかではないが、鳥取市は南北線整備で移転せざるを得ない企業・営業所等を対象に「新工業団地整備」を計画しているようだ。
これまでの流れをみると、
令和2年10月30日に都市計画素案に係る公聴会を開催して以来、表立った動きは無かった。しかし、今回の情報が事実なら、ルート上にある約220箇所に及ぶ事業所や個人住宅などの補償や移転事業が本格的に進捗することになる。
※以下は令和2年11月27日の記事
県土整備部 (通称)南北線公聴会で「ルート変更を」 公述人6名が要望
県土整備部技術企画課と道路企画課は、(通称)南北線・山陰近畿自動車道(鳥取~覚寺間)の都市計画素案に関連したパブリックコメントと公聴会の内容を明らかにした。
公聴会では各地域からルート変更の要望や、施工中の騒音、振動等を懸念する声が上がっており、今後も慎重な協議が求められる。
公聴会は、山陰近畿自動車道(鳥取~覚寺間)(都市計画道路名:1・4・2号南北線)の都市計画案の作成に伴い、その素案について関係者から聞き取りしたもの。今回の公聴会とパブコメ意見は国に報告済みで、現段階では国が対応策などを検討中だ。
(公聴会概要)
公聴会は令和2年10月30日(金)午前10時~10時40分に県庁講堂で開催され、6名の公述人が登壇した。また傍聴者は17名だった。
(主な意見)
・江津地区の住民の環境配慮と土地の利用価値の点から、本線と取り付け道路を袋川に沿うようルート変更を希望する。
・千代水ICが接続する鳥取市千代水地内の市道湖山商栄線は、降雨時に冠水が起こるため、道路建設と自然災害への安全性の確保や対策が考えにくく不安に感じる。
・ゼロベースや代替案を含めたルート選定の再検討を行ってほしい。
・ルートの近隣住民だが、ルートが決まってから説明されても困る。
・このようなやり方は、反対する機会も与えられず、「この形で承知してください。」という一方的なものであり納得できないため、ルートの再考を要望する。
・ルートは、製造施設の建設予定地であり代替地の選定は容易ではなく、防災上の観点からもルートの見直しを強く要望する。
・ルート近隣の騒音振動について、出来上がってから改善すると言われても困る。ルートを江津集落から離すことを要望する。ルートを変更できないのであれば、補償していただきたい。
(パブリックコメント)
パブリックコメントは令和2年8月8日(土)から10月22日(木)まで、76日間募集し、71名から123件の意見があった。
主な意見をみると、
①ルートについて
・ルート、IC配置ともに妥当と思う。
・ルートをもう少し集落から離してほしい。
・このルートはエネルギー関連会社に近接しており不安が大きい。
②完成時期については、
・早期完成を要望。
・コロナ禍にあって、公共事業を急がなくても良い。
③防災・環境等について
・防災、積雪対策、凍結対策を検討してほしい。
・工事中や完成後の騒音、振動、地盤沈下、日照不足等の環境悪化を懸念。
・千代水地区等を通過するルートのため、事業所の移転による経済影響を懸念。
(これまでの経緯)
R2.6.8 都市計画素案が国から県に提出
R2.8.8 都市計画素案を県HPに公表
R2.8.8~10.22 パブリックコメントの実施
R2.9.1~10.4 国・県・市による説明会の開催(大規模説明会、地区説明会、事業所説明会)
R2.10.30 公聴会の開催
