県企業局工務課は、令和5年8月の台風第7号に伴う佐治川の出水により、越流水等が鳥取市佐治町河本の佐治発電所建物内に浸入。発電機等に被害を生じ、令和5年8月15日から運転を停止していたが、令和7年11月15日に復旧し発電開始した。
これまでの経過・概要を掲載した。

【漫水状況・被災状況】
大雨による山からの下がり水と増水した佐治川からの越水により、佐治発電所構内に水が5cm程度溜まり、屋外から発電所内に引き込んでいる高圧ケーブル等の地下ピットから発電所内に水が浸入。最地階の地下5階が2m近く浸水するなど建物内部の水車発電機や配電盤などが被災した。
また佐治川ダム下流の支川取水口に多くの土砂が流れ込み、取水できなくなると共に、取水日までの管理道が多量の土石に埋まり、通行できない状態となっっていた。
【復旧対応】
佐治発電所水車発電機復旧に9億5800万円を投入し、浸水被害のあった水車発電機の分解点検と配電盤等の機器取替を行った。
また佐治発電所浸水防止対策として2100万円を予算化。河川及び下がり水による敷地内への浸水防止対策として、擁壁設置、門扉への止水板取付、側溝拡幅など令和6年度に実施。
さらに発電所建物内への浸水防止対策として、高圧ケーブル等引込ルート変更及び建物入ロシャッター等への止水板を取付(令和7年度実施中)。
そのほかワサビ谷川取水口復旧に1300万円を投入し、管理道の仮復旧を行い、取水口の土砂撤去を行う(令和7年度実施中)。
【そのほか】
供給先は中国電力㈱で供給期間は令和7年11月15日~令和9年3月31日までの約1年5か月としている。購入した売却電力量を鳥取県内へ全量供給することを売却条件としている。
なお、佐治発電所の運転開始は昭和58年4月で、現在42年が経過した。最大出力は5 000kW。