鳥取砂丘未来会議(会長 松原雄平)は3月末、「多鯰ヶ池周辺整備基本構想」をまとめた。構想期間は令和3年度から令和12年度までの10年間。
【経過】
同会議ではこれまで、砂丘西側・東側などの整備構想に力を入れていたが、多鯰ヶ池の保全と維持管理については、多鯰ヶ池周辺整備検討委員会(会長 和田好生)や浜湯山・多鯰ヶ池活性化委員会(委員長 飼牛 明)の活動に依存していた。
そのような中、令和2年度に多鯰ヶ池周辺整備検討委員会の活動を継承した「多鯰ヶ池ワーキンググループ」を新設し、1年間の議論の末、構想を練り上げたもの。
【多鯰ヶ池概要】
多鯰ヶ池は、鳥取砂丘の南東側に位置し、周囲3.4km、面積0.23k㎡、水深17.3m、平均水面高度16mと、中国地方にある池の中では最も深い。鳥取砂丘(古砂丘)によって日本海から閉ざされてできた堰止湖で、湯山地区への農業用水供給以外には、流入河川も流出河川もない。
【整備概要】
多鯰ヶ池は、鳥取砂丘の東西を結ぶ結節点に位置することから、整備にあたって2つの整備方針を設定する。
1)廻り楽しむ多鯰ヶ池
多鯰ヶ池周辺の道路や遊歩道をウォーキング、電動自転車などの移動手段を組み合わせて楽しみながら周遊できる環境を整備する。
①現行駐車場の再整備
②県道沿いのバス停(砂丘西側)に上屋を整備
③レンタルサイクルによる周遊環境整備
④Wi-Fiスポット整備
⑤多言語対応した案内看板等整備
⑥ゴミの不法投棄を防止するための監視カメラを設置
⑦歩行者等の安全確保のため、カーブミラー設置
⑧現在の自然遊歩道の再整備
⑨定期的に枝打ち、伐採等の景観維持作業を実施
2)水に親しむ多鯰ヶ池
多鯰ヶ池の周遊環境の向上と併せて、水に親しめる環境を整備する。
①日除け、雨除けのための東屋整備
②桟橋を整備
③水辺を散策できる木道を整備
④散策道に沿って自生種の桜を植樹
⑤外来生物問題啓発のための看板や回収ボックスを設置
⑥公衆トイレ(浜坂)を洋式化し、湯山の公衆トイレに協力金箱を設置
⑦定期的に水辺の安全講習を実施
⑧エリアを指定し、繁茂が著しいスイレンを計画的に除去。スイレンを楽しめる新たな視点場を整備
このコンセプトに沿った整備を実現するため、新たな利用拠点を「さんこうえん」に設定する。
