岩美町は8月10日、鳥取県庁を訪問し田後漁港の貯氷庫等改修に伴う支援を要請した。長戸清岩美町長が直接、平井知事と面談し要望書を提出しており、早ければ9月県議会で予算化が見込まれている。概算事業費は約4300万円。

(要望書を提出する長戸町長と知事)
【経過】
田後漁業協同組合が保有する貯氷庫は昭和43年、隣接する製氷建屋は昭和27年に竣工した建物で、老朽化が著しい。近年は外壁が崩落するなど危険な状況にあり、対策が急がれていた。
令和5年3月には田渕組合長から状況説明と支援要請があり、岩美町は水産業振興に向け支援を決め、鳥取県からも「主要水産山地共同利用施設等整備事業」の活用を求め今回の知事面談となった。
【事業費・内訳など】
全体事業費は税抜き4340万円で、このうち撤去費は369万6千円。工期は流動的だが6か月から8か月としており、令和5年度内の施工完了をめざす。
ちなみに施設の受益者は37隻。内訳は田後漁港31隻(うち沖底6隻)と浦富漁港6隻。
【対応方針・整備概要】
| 現状 | 整備後 | 備考 |
| 貯氷庫(200t) 1棟 | 貯氷庫(50t)1棟 | 凍結機は既存のものを使用 |
| 冷凍冷蔵庫 1基 | 冷凍冷蔵庫 1基 | 解体後再設置できないため新設 |
| 冷凍冷蔵庫建屋 1棟 | 冷凍冷蔵庫建屋 1棟 | 設置床(木造)の改修 |


今回の面談を受けて、平井知事は9月県議会へ予算上程する方針。順調にいけば今秋にも着工する見通しだ。
【参考】
鳥取県が施行する「主要水産産地共同利用施設等整備事業」の、これまでの活用実績(岩美町)をみると、
令和4年度:田後燃油給油施設【事業費2900万円(県補助966万6千円)】
令和5年度:網代燃油供給施設【事業費3136万円(県補助1045万4千円)】
~以上2事業の実績がある。

(状況説明する長戸町長。左端は広谷県議)
協議後に雑談となり、長戸町長が岩美道路の陸上地区への延伸について「新温泉町の方が浦富インターを素通りするようになりましてね。周辺のマーケットやコンビニの動向がちょっと気になりますね」とコメント。ただ「新温泉町など但馬からの移住定住はじわじわと進んでおり、年間に10件程度の移住者がいます」とコメント。岩美道路の波及効果は想定以上のようだ。
というわけで、新温泉町から岩美町までの岩美道路~国道178号を走ってみました。