鳥取県土整備事務所が鳥取市河原町佐貫で進めている、県道本鹿高福線道路改良・バイパス整備事業が、いよいよ最終段階である令和8年度の事業完了に向け着実に進んでいる。
これまでの背景や経過、令和8年度計画などまとめてみた。
現状の課題~狭小な道路と通学路の危険性
同路線の対象区間は、これまで幅員が約3.5m〜4.0mと非常に狭く、大型車同士のすれ違いが不可能な状態で、さらに散岐小学校や散岐保育園が隣接しており通学路に指定されているものの、歩道が未整備で車両も歩行者も常に危険と隣り合わせの状況が続いていた。
こうした地域住民の安全確保と利便性の向上をめざし、平成26年度より総延長570mのバイパス整備事業がスタートした。
事業概要とこれまでの進捗
新設されるバイパスは、車道幅員6.0m(総幅員10.25m)を確保し、歩道も新設されることで、安全で円滑な交通が可能となった。
(令和4年度まで)
用地買収を完了させ、散岐小学校・散岐保育園付近の道路改良に着手。また宇戸川を渡る「(仮称)上佐貫橋」の左岸側橋梁下部工(1基)を施工した。
(令和5年度〜令和7年度)
本格的なバイパス道路改良工事と橋梁施工を展開した。現在は、橋梁構造物、バイパス部の下層路盤、および防護柵の設置までが完了済み。
(令和8年度の予定と最終予算)
事業最終年度となる令和8年度は、道路を仕上げる舗装工事や道路照明の設置、および工損事後調査が予定されている。
※令和8年度の予算内訳(全体約9000万円)は以下の通り。
〇工事費:8,500万円
・舗装工事:8,000万円
・照明設置:500万円
〇測量設計費:700万円=工損事後調査など
〇補償費:1,000万円=工損補償費(10件分)

今後の課題と対応方針
事業完了に向け、同事務所では以下の点について鳥取市と調整を進めていく。
〇旧道管理移管
バイパス開通に伴う旧道の市への移管について、令和8年度内に覚書を締結できるよう調整する。
〇現道施工区間の安全対策
現在、現道施工区間(散岐保育園前)では暫定的な車両のすれ違い箇所を確保しているが、今後も県、市(支所・幼児保育課)、散岐保育園、散岐小学校と緊密に連携・相談しながら、子どもたちや地域住民の安全を最優先にした安全対策を講じていく。
長年待ち望まれたバイパスの完成により、河原町佐貫地区の暮らしの安全は大きく向上する見込み。同事務所では、引き続き地域住民への理解と協力を呼びかけていく。