計画・構想

鳥取市 東京圏の大学誘致へ 3月から候補地選定など本格化

投稿日:2022年03月01日 05:09 更新日:

 地方創生事業の新たな展開事業として、東京圏の大学を地方へ誘致する「サテライトキャンパス(内閣官房主催)」について、鳥取市が同事業に本格参入する方針を固めた。この3月に市有地を対象に候補地を選定するほか、5月から鳥取市ウェブサイトで民間所有地も公募・選定する流れ。
 候補地が決まりしだい、大学との橋渡し役を担う内閣官房に情報提供し、地方に関心のある大学の鳥取市への移転を促す。大学全体が移転するのではなく、一部の教育施設を移転するもので、近隣では吉備国際大学が岡山駅前キャンパスを設置している。

サテライトキャンパスとは、大学など教育機関の本部から地理的に離れた場所に設置されたキャンパスのこと。地方の大学や公共団体との連携により設置されるケースも増えており、例として慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパス・新川崎タウンキャンパスなどが知られている。
 1990年代後半からサテライトキャンパスの設置数は増え始め、現在では全大学の1割ほどがサテライトキャンパスを設置しているという。

【事業目的】
 地方を担う多様な人材を育成・確保し、東京一極集中を是正するため、国は地方大学の振興や地方の雇用創出、若者の就職支援を始めている。
 その中で、東京圏の大学の地方へのサテライトキャンパスの設置を促進するのが今回の目的。
 鳥取市も若者定住施策の一環として、サテライトキャンパスの誘致に取り組むことにした。

【取組による波及効果】
 キャンパス誘致により、鳥取市内の廃校等遊休施設が活用できるほか、東部圏域全体をフィールドワーク等で活用することで、関係人口を増やし、若者が集う場所が増加。
 また大学ブランドによる地域のイメージアップも期待でき、さらに少子化により大学経営が厳しい中、独自の特色や魅力を地域と共に構築・共有することにより、地域全体の活性化につながる。

【誘致方法】
〇内閣官房が運営する「地方創生×キャンパス制度」マッチングポータルサイト(※)を活用し、鳥取市が大学等と連携し解決したい地域課題や、土地・建物情報、大学等に支援可能な内容などをサイトに掲載する。

〇サイトには既に地方へのサテライトキャンパス設置や自治体との連携を希望する111の大学が掲載されており(令和4年2月17日現在)、掲載大学から鳥取市へマッチング希望があった場合は、内閣官房の仲介後、大学と直接交渉する。

【候補地】
 3月から市役所各課に照会し、市有地の中から候補地を選定。さらに5月から民有地を公募する予定だ。

【誘致の規模】
 大学の活用形態は学部・学科の設置からセミナーハウスなど様々だが、無条件に誘致。マッチングが決定した場合は、大学と自治体とのマッチングのため、民有地の場合でも窓口は全て鳥取市が担当する。
 さらに、大学の運営に係る支援については、大学等の希望に応じて協議する。

【今後のスケジュール】
・R4年03月:市有地選定
・R4年05月:民有地の公募・選定
・R4年10月:内閣官房への掲載依頼

【参考】
(※ )「地方創生Xキヤンパス制度」マッチングポータルサイトとは、
・東京圏の大学の地方へのサテライトキャンパス設置を促進するため、内閣官房が令和2年度に立ち上げたサイト。
・大学のキャンパス等を誘致したい地方公共団体の情報や地方へ進出したい大学等の情報を収集・提供するとともに、大学等と連携して解決したい地方公共団体の地域課題をはじめ、大学の知的資源などの情報も提供する。

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