鳥取市は6月5日、令和8年度6月補正予算案の概要を明らかにした。本誌関連では、中心市街地活性化基本計画策定:2200万円、鳥取駅周辺再整備推進事業費:約1700万円などが挙がっている。
1. 一般会計補正予算(案)の概要
予算案は、深澤市長4期目の公約に沿った事業を積極的に計上しており、具体的な6月補正予算(肉付け)案は、
①「みなさんがいきいきと暮らしやすく、住み続けたいまちにします」
②「地域経済を活性化します」
③ 「にぎわいあふれるまちにします」
~以上3つの公約を政策の柱に据え、鳥取市の未来を切り拓く予算として編成した。
また鳥取駅周辺の再整備によるまちづくりをはじめ、子育て・教育環境の充実、地域共生社会の実現、防災力の向上、農林水産業の活性化、若者・女性・移住希望者に選ばれるまちづくり、観光地の磨き上げや滞在型観光への転換などを力強く推進し、誰もが希望を持って暮らせる、「住みたい」「暮らしたい」と思える、ワクワクする鳥取市の実現に向け、未来へ大きく踏み出す予算としている。
(1) 予算額
① 現計予算額:1,087億8,080万2,000円
② 補正額:31億2,867万3,000円
補正額の財源内訳は、国県支出金:13億2,299万円 / 市債:9億1,050万円 / その他:2億5,179万6,000円 / 一般財源:6億4,338万7,000円
③ 補正後:1,119億947万5,000円 (対前年度当初予算17億947万5,000円、1.6%増)
(2) 主な取り組み
● 切れ目のない原油価格・物価高騰対策
①低所得者等への光熱費助成事業費:3,934万5,000円 一世帯当たり1万1,000円を支給する経費
②生活保護受給世帯分(施設入所者及び入院中の世帯を除く)
③児童扶養手当受給世帯分(全部支給停止世帯及び生活保護受給世帯を除く)
④特別障害者手当等受給世帯分(非課税世帯を対象)
⑤各種金融対策利子補助金(重点支援地方交付金):2,588万8,000円 地域経済変動対策資金の利子補助制度を拡充
● 政策公約の実現
◎ みなさんがいきいきと暮らしやすく、住み続けたいまちに
〇中心市街地活性化基本計画策定費:2,200万円 中心市街地活性化の基本方針や目標を定めるグランドデザイン(仮称)を作成する経費
〇鳥取駅周辺再整備推進事業費:1,666万9,000円 「鳥取駅周辺再生整備計画」の素案公開に伴い、市民への説明・情報発信の充実と強化を図る経費
〇持続可能な権利擁護支援モデル事業費:100万円 身寄りのない高齢者等への円滑な支援につなげるため対応事例集およびガイドブックの作成
〇鳥取市グループホーム施設整備事業費:200万円 国庫補助事業不採択となったグループホーム整備にかかる市独自の支援
〇地区公民館こどもの居場所づくり事業費:1,526万9,000円 こどもが安心して安全に過ごせる居場所として地区公民館の環境整備及び運営に要する経費
〇避難所環境等緊急整備事業費:418万円 避難所において特に配慮が必要となる方を対象とした資機材整備
〇鳥取市被災者支援迅速化システム構築事業費:1,999万8,000円 マイナンバーカードを活用した避難所受付支援システムの整備
〇生活交通創生ビジョン策定事業費:244万2,000円 鳥取市生活交通創生ビジョン(計画期間:R2~R11)の見直しを行う経費
〇特定地域づくり推進事業費:873万円 担い手不足の解消や地域産業の維持などを図る特定地域づくり事業協同組合への支援
〇頑張る町内会応援事業費:40万円 町内会加入促進や役員の負担軽減などに新たに取り組む町内会に対する支援
◎地域経済の活性化
〇スマートエネルギータウン構想推進事業費:5億4,229万円 地域脱炭素と地域の課題解決に向けた取り組み等を推進(若葉台地区での太陽光発電事業など)
〇麒麟のまちうまいもん販路拡大事業費:130万円 農産品等の販路拡大に係る経費
〇鳥取市農業生産拡大に向けたスマート農業推進事業費:47万3,000円 持続可能な農業を実現するためのスマート農機の導入に対する支援
〇森林産業イノベーション推進事業費:1,000万円 林業におけるICT技術等の活用を促進するための支援
〇市政広報費:586万4,000円 市政情報を的確に届けるためのSNSを活用した戦略的な広報・広聴の展開
〇子育て支援アプリ活用推進事業費:107万8,000円 子育て支援サービスを周知するショート動画の制作
〇麒麟のまち圏域大学生魅力発見・定住促進事業費:70万1,000円 ふるさと納税を活用した麒麟のまち圏域の魅力の浸透を図る事業に対する支援
〇働き方改革推進事業費:50万円 鳥取商工会議所「とっとり未来づくり特別委員会」と連携し若者や女性の声を広く聞くイベントの開催