兵庫県新温泉町が計画している浜坂認定こども園の改築だが、令和4年4月16日現在の状況を報告する。今年度に予定していた用地買収は見送りとなったが、その背景について掲載した。
議会筋によると、3月末の議会で「現在地周辺の建替え計画は否決」され、あらためて候補地を検討することになった。
否決の理由は、
①現在地周辺は海抜3m程度と低く、こども園の適地といえない。
②浜坂認定こども園と大庭認定こども園を合併し、将来の少子化に対応した計画への見直し。
~以上2点に加え、小学校の廃止や統合などの問題を含め、改めて計画を練り直すべき、といった話が出ているようで、4月現在、動静はまとまっていない。
引き続き、事業の動静について報告する予定。
(以下は令和4年4月6日の記事)
兵庫県新温泉町が計画している浜坂認定こども園の改築について、現状と過去の経緯、課題など聞き取りしたことを覚書としてまとめた。
【経過】
浜坂認定こども園は、整備検討委員会による建替え検討、耐力度調査による危険建物判定(平成29年3月)を受け、改築が決まった。
候補地として①現在地周辺と②役場本庁舎隣接地が挙がったが、昨年10月の町長選で①現在地周辺を候補地とした西村町長が圧勝したことから、同所への建替えが確定した。
今後は、第二期新温泉町立浜坂認定こども園整備検討委員会の結果をベースに複数案検討し、総合教育会議に諮り現在地周辺の候補地(案)を決定する(注:議会が現在地への建替えを否決し白紙となった)。
なお、議会から水害の危険性を指摘する声もあったが、町長は「味原川の河川改修(県事業)に51億円を投入した。安全対策は十分と考えている」と答えた。
【現状】
改築対象の浜坂認定こども園の規模・構造はRC1F1040㎡。近隣に浜坂郵便局やナカケー(スーパーマーケット)などがあり、利便性は高い。
■浜坂認定こども園=新温泉町浜坂834-1=単独・直営=浜坂北
昭和53年築造(42年)、RC造1階1040㎡。耐震改修未実施(耐震診断済)。改築整備予定
参考に、耐震改修未実施の大庭認定こども園の概要を下記に掲載した。浜坂認定こども園との統合を提案する声もあるが、今のところ具体化はしていない。今後、検討委員会で審議するかもしれないが、令和2年3月に策定した「第2期 新温泉町子ども・子育て支援事業計画」によると「必要なサービスの量を適切に確保するため、現在の配置・機能を維持する」と決めている。
■大庭認定こども園=新温泉町二日市753-1=単独・直営=浜坂南
昭和49年築造(46年)、RC造1階691㎡。耐震改修未実施(耐震診断済)。
【課題など】
〇浜坂認定保育園の改築が遅れたことで、大庭認定こども園との統合問題も持ち上がってきた。しかし、統合すると出生率が激減することも過去の事例で明らかになっている。
また過去に保育園を統合した際、小学校入学前に町外に流出する児童が2割近くみられており、統合は慎重に検討すべき。なお、大庭地域は単独存続を要望している。
〇最近の先進事例をみると、床暖房や病児保育、ゼロ歳児保育は最低条件。
〇浜坂地区の中央公園と位置づけ、大型遊具のある公園を併設してほしい。遊び場が欲しいという家族の声が多く、少子化対策に寄与する。
〇放課後児童クラブの併設も可能性あり。
【今後の予定(4月16日現在、白紙となった)】
令和4年度に第二期新温泉町立浜坂認定こども園整備検討委員会を立ち上げる。令和4年度当初予算に用地取得費と補償費を計上しているが、建設費は含まない。4年度は検討委の計画策定と現在地周辺の用地取得を先行する。
概算事業費は10億円。竣工時期は令和7年10月までとしており、これは西村町長の任期と同じ。このことから、令和4年度に用地確保と改築基本計画の策定を行い、令和5年度に基本・実施設計。令和6年度着工と推測する。