兵庫県朝来市、養父市、香美町、新温泉町と鳥取県岩美町でつくる「兵庫県国道9号改修期成同盟会」(会長・藤岡勇朝来市長)は8月17日、一般国道9号の整備促進を求める要望書を国土交通省など関係機関に提出した。
要望書ではまず、令和6年9月に開通した北近畿豊岡自動車道「豊岡道路」により所要時間の短縮や渋滞緩和、交流人口の増大といった効果が現れていることに謝意を示したほか、平成30年9月に着手された笠波峠除雪拡幅事業が令和5年10月に部分開通したことへの礼を述べた。
その上で、国道9号が通る兵庫県但馬地域と鳥取県は山陰海岸国立公園などの豊かな自然に恵まれる一方、過疎化や豪雪という課題を抱えていると指摘。「道路はまさしく地域住民の生命線である」として、山陰地方と京阪神地方を結ぶ大動脈であり、北近畿豊岡自動車道や播但連絡道路など高規格道路へのアクセス道路としても重要性が増しているとし、平常時・災害時を問わない安定的な輸送の確保や、デジタル化社会に対応した道路環境整備を求めた。
共通要望事項としては、バス停留所・歩道など交通安全施設の整備促進、老朽化対策のための予算の別枠確保、国土強靱化対策の推進、予防保全型メンテナンスの予算確保、風水害対策や橋梁老朽化対策・高規格道路のミッシングリンク解消、TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)派遣体制の拡充など7項目を掲げた。
市町別要望としては、朝来市の山東町矢名瀬町〜大垣間や和田山町宮田地内などの歩道整備、養父市の高柳・関宮両地区の歩道整備推進、香美町の笠波峠除雪拡幅事業未改良区間の整備や用野地内の道路改良、新温泉町の出合橋〜夢が丘中学校間や千谷地区の歩道整備など、通学路の安全確保や冬季の除雪対応を中心に計9項目が挙げられた。

要望書提出には、鳥取県からは岩美町の長戸清町長が出席し、県境を越えた沿線自治体の連携をアピールした。会長を務める朝来市の藤岡勇市長のほか、養父市の大林賢一市長、香美町の浜上勇人町長、新温泉町の西村銀三町長も名を連ねた。
同盟会は今後も、交通弱者である高齢者や子どもの安全確保、観光シーズンの渋滞解消、冬期の安定した通行の確保に向け、国道9号の整備促進を継続して働きかけていくとしている。