町立岩美病院は、6月30日までに旧岩美病院=浦富=の跡地活用事業に意欲のある町内企業を募集すため、入札参加資格など公告する。27日現在、最低制限価格の設定など公告に必要な準備を進めており、30日(木)までに岩美病院と岩美町公式ウェブサイトに掲載する見通し。公募への参加条件は下記6月2日付の記事のとおりで、入札は12月の予定。
(以下は令和4年6月2日の記事)
岩美町議会は6月2日午前に議会全員協議会を開会し旧岩美病院=浦富=の解体処分について審議した。それによると、参加対象は旧病院跡地の購入を希望する岩美町内の企業などに限定。
跡地活用を目的とした病院解体工事は「町内事業者を利用する」ことを条件とした。
岩美町では6月9日開会の定例議会で承認を得て、今月末までに入札公告を公表する見込み。
入札は今年12月を予定しており、学識経験者らで組織する跡地利用等審査委員会の審議を経て落札者を決定する。
【入札参加資格条件等】
①岩美町内関係者に限定し、令和4年4月1日時点で本店所在地が岩美町内にあること。また跡地活用を目的とした旧病院解体の際には、町内解体事業者を利用すること。
※注:議員から「町内解体事業者の利用は努力目標か、それとも義務付けか」という質問があり、病院側から「町内事業者は義務付けだ」と回答があった。
※注:議員から「参加者が1社の場合でも執行するのか。また不落札の場合はどう対処するのか」と質問があり、病院事業者から「1社でも跡地利用等審査会が参加資格を精査し、問題がなければ執行する。不落札の場合も同様で、審査会で対処する」と回答。公告の詳細については「6月末までに内容をまとめ、詳細を公開したい」と説明した。
②建物解体に係る工程表と処分計画(方法)の提出。
③資金収支の確認資料の提出。借入を行う場合は金融機関の融資証明、手持ち資金で行う場合は銀行残高証明の提出が必須。
④計画提出者は関係法令を遵守すること。
【用途制限】
①性風俗関連特殊営業などこれらに類する営業の用途。
②暴力団の事務所の用途。
③無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律に規定する観察処分の決定を受けた団体の事務所の用途(本誌注:オウム真理教による事件が発生した際に施行した法律を想定したものと思われる)。
【入札参加希望者への情報提供など】
①解体撤去工事に係る設計書(金抜き)の提供。
②現有建物の地中に杭があることを明示(約130本、杭長は不明)。
③山裾(病院西側)に一部レッド・イエローゾーンが指定されている。
④公告時の仕様書に定めのない事項については、そのつど協議し適切に対応する。
⑤売り払いにかかわる最低入札価格は岩美町公有財産価格等審査委員会で定め、公告で公表する。
本誌注:議員から「アスベストと土壌汚染の有無」について質問があった。
・アスベストは「令和3年度の実施設計で調査しており、レベル1~3まで明記する」。
・土壌汚染は「地下50センチまでの表層で一次調査を実施しており、汚染が無いという報告を受けている」と回答。しかし「なんらかの問題があれば、審査委員会で協議する」と説明しており「事業者が不利益を被ることの無いよう対応する」と話した。
【審査資格の流れ】
①入札公告掲示(令和4年6月末を想定)
②土地購入希望者より計画書等を提出(6月~11月の5か月間)。
③11月:関係資料提出期限。跡地利用等審査委員会を開催し、提出書類による妥当性・実現性等を審査。
※開発行為を伴うものであれば、事前に関係部署等との調整が必要になる。また借入を行う場合、金融機関への融資審査の期間が必要になるため、5か月の期間を設定した。
④12月:審査に通ったものにより入札を執行する。本誌注:落札者決定後、12月議会で議会承認を得て事業着手するものとみられる。
以下は令和4年3月8日の記事
岩美町は3月7日、同町浦富の旧岩美病院と岩井地内の長期にわたり未利用の医師宿舎の解体方針を明らかにした。
旧岩美病院は最低入札価格を設定して一般競争入札を執行する予定で、今年(令和4年)4月に公告する。
【経過】
岩美町では2~3年前から、旧岩美病院と長期に居住者不在の医師宿舎の処分について検討を行っていたが、このほど処分の進め方をまとめた。
それによると、入札にあたり解体処分費は考慮せず、土地の鑑定評価額を基に最低入札価格を設定。一般競争入札を執行する。
また入札に応募した参加予定者を対象に事前審査する方針とし、審査機関として(仮称)跡地利用等審査会を設置し入札参加予定者に建物の解体処分に係る積算内訳書や跡地利用計画書などを審査する。
審査により入札参加者として適正と認められた者が入札に参加する。なお、入札執行するのは岩美町ではなく、旧岩美病院を所有する岩美病院が執行する。
【参加資格審査に要する書類】
参加資格審査に要する書類等は、
①建物の解体費についての積算内訳書と工程表(処分方法、処分費の妥当性の確認)。
②跡地利用の計画書の提出(周辺住民等に理解が得られるものであるかなどを確認)。
跡地利用等審査会の委員は、周辺自治会長、大学教授、総務課長(管財担当)、病院事務局県職員の計4人と、鳥取県から生活環境部の解体設計や廃棄物処分に関係する職員らを予定している。
【事業スケジュール】
岩美病院では令和4年4月に公告、5月に跡地利用等審査会を開催し応募した業者を審査・入札。その後岩美町議会(常任委員会)へ報告する。
入札が成立しない場合、入札条件の変更を常任委員会に相談するほか、必要に応じて予算措置を要請する。
【以下は解体予定の医師宿舎1棟と、解体中の宿舎の現状】
■浦富3号=平成5年2月20日に竣工(28年経過)した宿舎で、土地建物込みで鑑定評価済み。現在、土地所有者の岩美町と一般競争入札に向け参加要件等を検討中。
■岩井宿舎=昭和56年11月15日((40年経過)。土地所有者は岩美町社会福祉協議会。令和4年1月11日に入札し、5者抽選の結果、吾妻産業が380万円で落札した。13日に解体工事を契約・着工。3月25日完了予定。建物規模・構造はW2F121.75㎡。