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県住まいまちづくり課 米子・永江団地で高齢者「緊急通報サービス」が好評~県東部でも導入へ

投稿日:2021年09月22日 03:27 更新日:

 鳥取県住まいまちづくり課は、米子市と連携し県営住宅永江団地の高齢者を対象に「IoTを活用した見守り・緊急通報サービス」を始めており、このほど運用状況などを明らかにした。おおむね利用者から好評を持って迎えられている。

 元々この取り組みは遠藤淳局長が企画したもので、当初は県東部でモデル事業を始める計画だったが、諸条件が整っていた米子の永江団地で実証することになったもの。令和3年度後半には、いよいよ末恒第一団地で同様のサービスを始めるものとみられる。

 まず、永江団地の運用状況を説明させていただく。

県営住宅IoTを活用した高齢者の見守り・緊急通報サービスの試験運用開始について

永江団地をモデルに米子市と連携して進めていたIoTを活用した高齢者の見守り・緊急通報システムの開発が完了し、社会福祉法人こうほうえんとの連携により永江団地の単身高齢者世帯を対象に令和3年9月から試験運用を開始した。

【事業背景】
 近年、県営住宅では入居者が高齢化し、65歳以上の単身高齢者世帯が27.7%と増加。孤独死も増加している。県福祉部局が希望する高齢者に「民生委員による見守り」を行っているが、こうした仕組みだけでは急な体調の異変に対応することが困難だった。

 永江団地では、団地の高齢者の生活支援と周辺地区の活性化を目的に、県とこうほうえんが令和2年6月1目に協定を締結。高齢者の見守りや生活相談の対応等を委託していた。
 そのような経緯から、永江団地を管理するこうほうえんが見守り事業者となり、体調管理などを遠隔でチェックできる通報システムの導入を決めた。

【見守り・緊急通報サービス概要】
(1)システムの概要
 住戸内に人感センサー付き専用端末(タッチパネル式モニター)を設置し、入居者は腕時計型のウェアラブル端末を装着し、体調等の異変を感知する。システムは健康管理やフレイル対策(運動不足による筋萎縮)にも活用できるという。
 なお、ウェアラブル端末で測定できる項目は脈拍数、体温、血中酸素飽和度、歩数、睡眠度、消費カロリーの6項目。いわゆるバイタルサイン(生命反応)がリアルタイムで検知できる。

 さらに異変を感知した場合、専用端末からクラウドサーバーを経由し「こうほうえん」に緊急通報メールが配信され、メールを受信したこうほうえんが電話、かけつけ等により安否確認する。

(2)緊急通報の条件
〇人感センサーが12時間以上、動作を感知しなかった場合
〇火災警報器の警報音を感知した場合
〇脈拍数が60回/分以下(個人差あり)
※なお、通報の条件となる値は個人差があるため、初期設定時に利用者ごとに実測し調整する。
※そのほか、月額使用料は税込み550円となっているが、試行期間中の令和3年9月から1年間は県が使用料を負担する。

【見守り・緊急通報サービスの実施状況】
 設置希望があった単身高齢者11世帯の住戸に、9月2日から10日までに専用端末を順次設置した。まだ緊急通報のあった事例は無いが、利用者から「見守りサービスの利用により安心感が得られる」、「見守りだけでなく、歩数や睡眠度合なども確認できるので、健康づくりにも役立てたい」といった声が多数寄せられており、好調に推移している。

 今後、永江団地モデル事業の成果を検証しながら、他の県営住宅等への普及について検討しており、まだ確定ではないが鳥取市の県営住宅末恒第1団地への導入が有力だ。

※本誌注:単身高齢者の体調管理は孤独死の抑制につながる。最近聞いた話だが、いわゆる「孤独死」の第一発見者はおおむね家賃徴収員や大家さんなどがほとんど。発見が遅れると清掃作業などが大変なことになる。
 そういう現場からの「困りごと」を耳にした遠藤局長が、令和1年頃から事業実施に向け下準備を進めていたという。

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