令和8年6月26日(金)、岩美郡岩美町田後地内において、県道網代港岩美停車場線のバイパス区間(0.26km)の開通を祝う式典が盛大に挙行された。同日午後1時からの供用開始に先立ち、主要構造物である「いさりび橋」付近にて記念式典や祝賀行事が行われ、地域の新たな一歩を祝った。
台風の雨を吹き飛ばす、晴れやかな幕開け

当日はあいにくの台風豪雨に見舞われたものの、式典のハイライトであるテープカットの瞬間には雨も小降りになり、まるで新たな道路の未来を祝福するかのような晴れやかな雰囲気に包まれた。
午前10時から始まった開通式典には、主催である「いさりび橋開通式典実行委員会(鳥取県、岩美町、田後地区自治会、田後漁業協同組合)」をはじめ、多くの関係者や来賓が列席。午前10時40分ごろからは祝賀行事として、テープカットやくす玉開披、そして新しく架けられた「いさりび橋」の渡り初めが厳かに行われた。

地域の安全確保と経済・観光活性化へ大きな期待
今回開通したバイパス区間は、総事業費約14.2億円を投じて整備した。幅員9.5m(車道5.5m、片側歩道2.5m、路肩1.5m)を確保し、長さ89.5mの「いさりび橋」が架けられたことで、これまでの交通課題が大幅に改善される。
期待される主な整備効果
①安全性・防災機能の向上=従来の狭隘(きょうあい)な道路から、歩車分離された安全な道路へと生まれ変わることで、地域住民の生活道路や子供たちの通学路の安全を確保。また、災害時の避難や緊急輸送路としての機能も強化された。
②物流の円滑化=網代港と浦富を結ぶ幹線道路として、水産物輸送などの物流がスムーズになり、地域経済の活性化が期待される。
③観光アクセスの強化=大型バスの通行が可能になり、「山陰海岸ジオパーク」の景勝地や鳥取砂丘などへの広域観光周遊ルートが強化。さらに「アニメ・フリーの聖地」を訪れる観光客のアクセス利便性も飛躍的に向上する。
式典に寄せられた関係者の声
岩美町:長戸清町長
「地元住民の長年の悲願であった『いさりび橋』の開通を心よりお祝い申し上げます。土地をご提供いただいた皆様、地域住民の方々、鳥取県をはじめとする行政関係者、そして高い技術で施工にあたられた業者の皆様に深く感謝いたします。
これまでは道幅が狭く、車両のすれ違いや歩行者の安全確保、災害時の機能面が大きな課題でした。この開通により安全上の課題が解決するだけでなく、物流の円滑化による地域経済の活性化、さらには『山陰海岸ジオパーク』やアニメの聖地への観光アクセス向上など、多くの効果が期待されます。町議会とも一丸となり、持続可能な地域社会の発展に全力で取り組んでまいります。」
田後地区:福井 区長
「田後地区の長年の夢であり、大事業であった『いさりび橋』が、本日無事に開通を迎えたことを地区住民を代表して心から喜んでおります。
工事期間中、想定外の様々な困難があったにもかかわらず、高い技術力で安全に工事を完遂してくださった施工関係者の皆様、そして熱心にサポートしてくださった行政関係の皆様に深く敬意を表します。この橋の完成によって、私たちの田後地区の安全性と利便性は飛躍的に向上します。この素晴らしいインフラを最大限に活かし、住民がより安全・安心に、そして豊かに暮らせる地域づくりを進めていきたいと考えています。」
広谷県議
「多くのご来賓の皆様がお揃いの中、このように盛大に開通式が挙行されましたことをお祝い申し上げるとともに、事業に尽力されたすべての方々に改めて感謝申し上げます。
本路線は網代港と浦富を結ぶ極めて重要な幹線道路です。この開通により、沿線住民の皆様の円滑で安全な通行が確保されるとともに、集落内からの通過交通が排除され、地域全体の安全性が大きく向上します。また、大型バスの通行が可能になることで、山陰海岸から鳥取砂丘などへの広域的な観光・周遊ルートが強化され、今後の観光客増加と地域経済への波及効果に強い期待を寄せています。」
事業概要一覧
〇路線名=県道網代港岩美停車場線(岩美郡岩美町田後地内)
〇 供用開始日時 令和8年6月26日(金) 午後1時
〇延長 / 幅員 0.26km / 9.5m(車道5.5m、歩道2.5m※片側、路肩1.5m)
〇主要構造物 いさりび橋(橋長 89.5m)
〇総事業費 約14.2億円
〇主催 いさりび橋開通式典実行委員会
